ジャイアンツが4年ぶりのリーグ制覇

プロ野球ジャイアンツが4年ぶりにリーグ制覇しました。
おめでとうございます!!

公式戦残り2試合での優勝決定です。
大変なシーズンでした。接戦でした。
シーズン後半まではカープが首位をキープしていました。
9月に入りカープが急に失速したので、ずっと上位で粘っていたジャイアンツが首位に立ち、そのまま優勝しました。

最後は、昨年の覇者タイガースが迫ってきました。
しかしそのタイガースにも9月下旬の直接対決2連戦で、0-1、1-0と厳しい試合展開ながらも1勝1敗のタイでまとめました。
タイガースの猛追を何とか振り払いました。

すばらしい優勝だと思います。

長いシーズン。うまくいかなかったことの方が多かったと思います。
なかなか調子の上がらない打線。
たくさんの若手を試しました。昨年レギュラーを獲得したショートの門脇選手も今年は調子が上がりませんでした。
新外国人のヘルナンデス選手が活躍し、打線が安定するかと思いましたがまさかのケガ。四番岡本選手もチャンスでなかなか一本が出ない日が続きました。

投手陣も、菅野投手、戸郷投手、山崎伊織投手はほぼ一年間を通じて活躍しました。しかしそれに続く先発ローテーションをなかなか固定せずに最後まで来ました。
最後はなか4日の登板も課しました。
抑えの大勢投手もシーズン中盤に一時離脱しました。

そんな色々を阿部新監督はすべて受け止めてぶれずに戦ってきました。
思ったことははっきりと発言しました。
選手にとっては聞きたくないようなこともはっきりと伝えていました。
つまらない打席や、逃げた配球をする選手には容赦なく厳しい言葉を投げかけました。
そして、9月上旬までは新人など若手を起用して成長させながら、チーム全体の力を底上げし、そのうえで上位をキープし続けました。
主砲の岡本選手をどんな状態でも常に4番で使い続けもしました。
勝負どころとなった9月中旬からは、先発投手を中4日で起用し、抑えの大勢投手も回またぎで投げさせ、坂本選手、長野選手といったベテランをスタメンで起用しました。

選手も阿部監督のことを信頼し、チームが一つになっていたように感じます。全員が同じ目標を目指して、どんなことがあってもくじけず前を見て進んできたように感じます。

優勝監督インタビューで阿部監督が、

「サイコーです!!」

と発したの言葉は今までの「サイコーです!!」のなかで最も最高でした。

昨年のセ・リーグはタイガースが、その前はスワローズが2年連続で優勝しました。

タイガースの岡田監督はどっしりと構えて、ほとんどスタメンを変えず、同じ起用法で一年間を戦い抜きました。
スワローズの高津監督は選手を信頼し、選手の気持ちを考えて選手が気持ちよくプレイできるような場を提供していたと思います。
今年のジャイアンツ阿部監督はどうだったでしょうか。
今までの二人の監督とはまた違うやり方で優勝を達成したと思います。

このように成功する組織とは、ひとつのやり方が正しいというわけではありません。所属するメンバーによって、リーダーの考え方によって、その時々の状況の変化によって、さまざまなやり方を組み合わせなければなりません。
リーダーの振る舞いということも考えさせられたジャイアンツの優勝でした。
監督1年目ということでたくさんの重圧や責任を感じたと思います。そんななかでも、一年間を通して阿部監督らしく振る舞い続けられたことが優勝につながったとも思います。
本当におめでとうございます!!

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