秋湿り・肌寒・鳥渡る   553-0/21Ⅳ

     

     秋湿り風呂の結露の朝にまで  暦

     肌寒の朝窓ガラス結露かな  暦

 白鳥が渡るのは本当に今の時期なのか、目で確かめるまで疑問だった。白鳥の声らしきものは今季二度聞いた。今朝も聞こえたので、すぐに外に出た。鳴きながら空を南へ飛ぶ群れが見えた。やっぱりあれは白鳥の声であったとうれしかった。ぞわぞわと鳥肌が立った。群れが小さくなるまでぞわぞわしながらしばらく辛抱して見ていた。小さなものの群れが苦手だ。鳥肌が立つ。そういうのを集合体恐怖症というのだとあぽろんさんから聞いたとき、そういうことばがあるということはそういう人がたくさんいるのだと思った。割と特殊な感覚なのかなと思っていたから、なんだ、よくあることかと思った。そんな白鳥をしばし見ていたのは、あんなに大きな体なのにあんなに高く飛べるのかと感心しながら、もっと白鳥だということを確かめたいと思ったからだ。これを確かめる方法は、伴走(伴飛?)だけだなと思っていたら、あ、双眼鏡!と思いついた。さっそく準備しておいた。今度やってみよう。

     鳴きながら白鳥渡る青い空  暦


異存・難色の発声(4回でアウト)

 アウトだった。
 きょうの日の出時刻はきのうより1分遅くなり、日の入り時刻は1分遅くなった。

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