もう上がれと呼ばれ返事す秋の畑 暦 女湯や鹿の子模様の秋の雲 暦
初めてはいった呉服屋さんは親切だった。 半衿を買うて帰りの秋の空 暦
冷やかや食器重ねし卓に居る 暦 あしたは(から)白露。仲秋にはいる。
きらきらと田の上を群れ飛ぶ蜻蛉 暦
朝は蝉の声がこんな感じだっただろうか。鳥の声もいつもより小さく少ない不思議 庭の木の静かなること今朝の秋 暦 きのうは(から)立秋である。
あぽろんさんを思い出して 車庫の二階ひとり西日の秘密基地 暦 上六。
鍋敷に柱に壁に黴拭う 暦 日の落ちてさらに盛るや蝉時雨 暦
空蝉を五匹並べし卓で昼 暦
近づかば静かなりたる蝉時雨 暦
きのう今季初の蝉の声を聞いた。朝だけだった。今朝も聞いた。 初蝉や途切れ途切れて消ゆる声 暦
摘んでしばらく経ってもまだぬくい。水の中でさえ 流水で洗う手に赤紫蘇の熱 暦
濃いピンクと薄紫の花か咲いて 蔓巻かぬ朝顔二輪うすぐもり 暦 種を蒔いて発芽したのは5本である。4本は支柱に誘導して巻きついて上へ伸びている。1本は蔓を誘導したとき折れてしまった。支柱の下の方で花をつけた。ほかの4本は蕾をつけて上へ蔓を伸ばしている。 朝顔は、秋の訪れを告げる花だそうである。秋の季語なのである。
梅漬けに使う紫蘇を摘んで 赤紫蘇を水洗いせり果実の香 暦 まるで葡萄のような香りだった。
カーポートのビニールの屋根虎が雨 暦
取り込みて干し直したり梅雨じめり 暦 おととい(6月23日)梅雨入りしたと見られると発表したということである。 線香の刺す灰硬し梅雨じめり 暦
きょうもそら豆を茹でた。 蚕豆の鞘を捻りて毛の柔し 暦