杜鵑花・さつき        622-3/21Ⅳ

     純白の杜鵑花花嫁御寮かな  暦
 きごさい歳時記に「杜鵑花(さつき)」と載っていた。杜鵑花は、精選版 日本国語大辞典には、読みはとけんかで、「植物『さつき(五月)』の誤用漢名。」とあった。世界大百科事典には、「和名サツキツツジの略称で,5月(皐月)に開花することから名付けられた。漢名の杜鵑(とけん)はロードデンドロン・シムシーR.simsii Planch.をさし,またツツジ属を総称して杜鵑花とも呼ぶので,サツキに杜鵑の字を当てるのは誤り。」とある。きごさい歳時記に掲載されている例句は三句で、三句とも「さつき」とひらがなを用いている。季語は漢字で書いた方がよいと聞いたことがある。あらためて歳時記を見たら、ひらがなの季語も多くあった。漢字がある場合は漢字を使うということか。
 五月を表すことばと区別するために杜鵑花という字を使ったのだろうか。誤用と言われてまで使うのは気がひける。ひらがなにすることにした。
     純白のさつき花嫁御寮かな  暦
 花の字が続くのを回避できた。真っ白で、ブーケを思わせるほどの清楚さだった。


異存・難色の発声(4回でアウト)

 ボール1でセーフだった。
 きょうの日の出時刻はきのうより1分早くなり、日の入り時刻はきのうより1分遅くなった。日の長さは、冬至から4時間54分伸びた。

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