秋の蚊          647-1/21Ⅳ

     秋の蚊に刺されあご耳下すね痒し  暦
 あごは偶然鏡に映った自分の姿を見て、あごになんかついていると思ってまさか蚊と思って一応仕留めようとした。すぐに消えてまさかねと思っていたら次第に痒くなってきた。やっぱり蚊だったんだと思った。あごというか、あごと耳下の間。それと耳下もやられた。すねは無防備で外に出たためである。
 ところで、前書きとあと書きとは違うのだという感じがする。前書きで場を共有して句を作る。仮にこのあと書きを前書きにしてそのあとにこの句を置いても、もう前書きで十分説明しているので、何のための句かということになる。もっと違うことを詠んだ方がいい。前書きを使い始めたことで句の質に気づいた。前書きとあと書きはまったく別物である。
 前述の説明を前書きとして句を作るとしたらと考えた。
     秋の蚊に刺され名残の痒みかな  暦
     

異存・難色の発声(4回でアウト)

 ボール2でセーフだった。
 きょうの日の出時刻はきのうより1分遅くなり、日の入り時刻はきのうより1分早くなった。日の長さは、夏至から2時間12分短くなった。比較はすべて分単位である。

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