冬紅葉          361-0/21Ⅴ

 

     嵐去りいよいよ赤し冬紅葉
と、詠んでみて、「去り」は少し大袈裟のような気もしてきたので、直してみた。
     嵐後いよいよ赤し冬紅葉
 嵐が大袈裟なような気もする。
     雨止みていよいよ赤し冬紅葉
 きのうの冷たい雨風の後、きょうの冬晴れの青い空にも紅葉の赤がとても濃くてきれいだと思った。まじまじと見てしまったのであった。やっぱりきのうの風雨は嵐と言ってもいいだろうか。国語辞典には、嵐とは「荒く激しく吹く風。雨・雪・雷を伴う場合にもいう。」とある。
     嵐止みいよいよ赤し冬紅葉
 だんだん最初に詠んだ句の方がいいように思えてきた。ファイナルアンサーは、
     嵐去りいよいよ赤し冬紅葉
 とする。
 

異存・難色の発声(5回でアウト)

 カウント1。振り返ると微妙な場面がいくつかあった。手首のゴムの移動が一回だったのは、判定を考えているうちにうやむやになったからだろう。考えていると次々と事は起きる。考える時点でカウントしてもいい。そうしよう。
 「どういう意味」カウント2。「おやすみなさい。」口調がカウント3。今のところ危なげながらセーフである。

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