色変へぬ松・紅葉     358-0/21Ⅴ


     色変へぬ松や向かひの塀の内

 斜め向かいのお宅の松の木が赤い紅葉と隣り合って植えられているのが見えた。松は年中緑色だから、季語にあるのかなと思いながら眺めていた。秋の季語の中に、その心境とぴったりなものがあってさっそく使ってみた。
 遠目に見る他所のお庭の赤と緑のコントラストがいいなと思った。そちらを句にしたらいいのかな。

     曇り空紅葉の錦松の青

 もしかして、紅葉の錦には松の色も含まれているのかな。デジタル大辞泉によると、紅葉の錦とは、「紅葉の美しさを錦に見立てていう語」とあるから広葉樹限定でいいのかな。画像を探してみると、緑もちょいちょい混じってはいる。そもそも錦とは、「種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称」(goo辞書)のことであるから、緑も混じっていた方がより映えるような気がする。
 結論としては、紅葉とは落葉植物のことを言っているようなのでこれでいい。曇り空に赤と緑が目を引いた。
 

異存・難色の発声(5回でアウト)

 二回発言したのは覚えている。いつものことである。今のところセーフ。

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