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北海道に行ってきました。ハプニング編

先日、友達と北海道へ行ってきた。
数ヶ月前から計画を立て、行く場所なんかもばっちりリサーチして、いざ訪れた北の大地。

まずは小樽を巡って、海鮮やらパンロールやらを食べ、オルゴールを見たり運河に行ったりと満喫していた。本来の予定なら3時頃に札幌方面へ向かうはずだったのだが、いかんせん小樽には魅力が多すぎた。日程にはかなり余裕があったので札幌観光は後日に回し、目いっぱい小樽を楽しんだ。

そんな私たちの次の目的地は藻岩山だった。札幌の街を一望できる絶好の夜景スポット。駅で会ったじいちゃんも、三角市場で会ったばあちゃんも、口を揃えて「あれは綺麗だよ!」と絶賛していたのだ。期待に胸をふくらませながら、小樽から藻岩山への道のりを調べる。

「こっから20分で着くらしい。バス1本で」と1人が言った。北海道という土地にとことん疎い私たちは「結構近いんだね」なんて呑気なことを言いながらバスに乗り込んだ。
しかしバスの行き先には『天狗山』と書いてある。友達曰くそこからロープウェイに乗れば藻岩山に行けるらしい。連山みたいな感じかな、などと考えているうちにバスが終点に着いた。確かに巨大な雪山が見える。

しかし何だかおかしい。閑散としすぎている。かなり有名なスポットだし、もっとこう、賑わっているイメージがあったのだが。そもそも終点までバスに乗っていたのは私たちを含め2組だけ。もう1組は外国の方で、降りてもバス停から動こうとしない。

とりあえずロープウェイ乗り場を目指すことにしてバス停から少し進むと、ロープウェイのケーブルがばっちり見えた。しかし動いている気配が全くない。嫌な予感、というよりほぼ察しながら入口まで歩くと、『運休』の文字。

おかしいなあ、と思い藻岩山までのルートをもう一度調べてみると、藻岩山は私たちのいる場所とは全く離れた場所にあった。全然連山じゃなかった。しかも藻岩山のロープウェイも同時期に運休だった。つまり私たちは絶対に夜景を見ることができなかったのだ。じいちゃんばあちゃん、なんで教えてくれなかったんだ。いや彼らに罪はないけど。

まあ仕方ないよねー、とか言いながら、やはり一面の雪景色にはテンション上がって、写真なんかもたくさん撮って、バス停戻ろうか、と来た道を戻っていると。

目の前に広がったのがこの景色。思わず息を飲んだ。場所を間違えたこと、夜景が見れないこと、そんなものを全部忘れて見入った。

とにかく、こんなハプニングも愛おしくなる、楽しい旅行でした。

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