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【ベトナムの今の日本酒市場の傾向を考える。「Food & Hotel Vietnam 2024」@SECC】

JETROさんからご案内いただきました。
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「Food & Hotel Vietnam 2024」国税庁ブース出展のお知らせ

このたび、日本の国税庁は、「Food & Hotel Vietnam 2024」に日本産酒類プロモーションブースを設置いたします。
同ブースは、日本各地の国産ブランドを担い、魅力あるお酒づくりに取り組んでいる酒類事業者の皆さまと来場するバイヤーの皆さまをお繋ぎする場所となっております。
また、特別企画として、会場内にて、日本産酒類のPRを目的とするセミナーブースの設置などを予定しております。
日本酒や焼酎、ジン、ウイスキー、リキュールにご興味のある皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

■会期:令和6年3月19日(火)~21日(木)
■会場:Saigon Exhibition & Convention Centre(SECC)
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以前お伺いしたのはコロナ前でしたので、4~5年以上経っているでしょうか。
東京にいたころは、幕張メッセの「FOODEX JAPAN」に行きましたが。
FOOD関係の展示会は、試食も試飲も放題で、活気があってとても楽しいのですね!
仕事で視察・商談に来ているのか、ランチに来てるのかわからないぐらいw

ホーチミンに戻ったばかりでタイトなスケジュールでしたが、お伺いする予定をしていた矢先。
ブースを出展している当の国税庁さんから「日本酒に関するセミナーをやってほしい」とご依頼をいただき、びっくり!
無償ボランティアという条件付きでしたが。
少しでも日本酒関係の方たちのお役に立てるならとお引き受けさせていただきました。
そのセミナーのようすは、また後日、投稿したいと思いますが。

セミナー後、ブースの設営・運営を担当していらっしゃるイベント会社AABさんが、丁寧に、酒類関係のブースを一つ一つ回って、ご紹介とご案内をしてくださいました。

日本酒も、日本酒ベースのカクテルあり、日本酒ベースのリキュールあり、漫画とのコラボレーション商品あり。
バラエティーに富んでいて、たいへん興味深かったです。

※日本からいらした、バーテンダーの方と、ベトナム人バーテンダーの人たちです。
※日本酒ベースのリキュールです。「梅乃宿」さんのハードルが高いです。 少し、販路開拓のアドバイスをさせていただきました。

中でも強く惹かれたのは。

【旭興(きょくこう) 発泡性貴醸酒 375ml】(栃木:渡邉酒造)
アルコール度:12度
日本酒度:-60
瓶内二次発酵、澱なし

【旭興 貴醸酒 百】(栃木:渡邉酒造)
原料米・精米歩合:ひとごこち 60%
アルコール度:16度
日本酒度:-80

いずれも日本において、特約店契約のみの限定品です。

スパークリングは、貴醸酒独特の、濃密ながら上品な甘さで、
それでいてもったりと甘みが後に残らず、爽やかに流れてゆく味わいです。

貴醸酒は、-80度という驚くべき甘みですが、甘すぎず、嫌みがなく。
食中酒としてではなく、食後のデザートにいただきたいなと思う逸品です。

今、ベトナムには300以上の銘柄が輸入されて来て。
一般庶民に飲まれているという感覚が薄いにも関わらず、
すでに「純米吟醸」は飽和状態という、売りづらい状態になっています。

その一方で、日本でもレアなもの、人気の銘柄がお宝的な位置づけで、
一定層に受けいれられています。

私がベトナムに来た2015年~2018年頃までは、
「一般庶民にはまだ日本酒は高嶺の花という感じ」と言っていた自分がおりましたが。
最近は、飲酒運転の取り締まり強化(おもにバイク)により、
ますますアルコール類を提供する飲食店には厳しい状況になっています。

ですが当店のお隣の「おまかせ鮨」のお店は、それほど高級というわけではありませが。
庶民の店と言う感じでもない、ちょっと贅沢したいなら行きたい店、といった内容と値頃感です。

いらっしゃるベトナム人のお客様は、それなりにちゃんとした身なりで、タクシーで横づけされています。

日本酒は「酔うための酒」ではなく、「文化としての酒」「ステイタスとしての酒」として愉しんでいただきたいと思っておりますが。
富裕層だけでなく、中流の少し上あたりから中流までのお客様に、ラインが下がって広がって来たのではないかと考察しております。

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