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イチゴノイチゴヘビイチゴ

5年前の、そうさなあ、季節はちょうど今時分のことじゃった…
庭に新顔が生えてきましてな。

まるでエゾヘビイチゴそっくりで黄色い花が咲いている。
おそらくは鳥が運んできたのだろうと。
これはどう見ても野イチゴ系なのでランナーを伸ばしまくるだろうと予想。
早いとこ引っこ抜いておかないと庭を制覇される!
そこで鉢に移してしばらく観察することにした。

左のが昔から一緒にあちこち引っ越してきていたエゾヘビイチゴで
よくワイルドストロベリーという名前で売られている。
明治時代にアメリカから入ってきたらしい帰化植物で
バラ科オランダイチゴ属。
調べてみると
この黄色い花のエゾヘビイチゴそっくりの植物は
ヘビイチゴというもので、バラ科キジムシロ属。
あらら、名前も形もそっくりなのに属が違うんだ!
キジムシロ属というのはミヤマキンバイの仲間なのか。
確かにミヤマキンバイの葉はイチゴそっくりだ。
で、ヘビイチゴは
「観賞用ワイルドストロベリー」として売られていることもあると。
紛らわしいですなー(汗
だってねえ
赤い実はなるが「まずい」と、どこのページでも扱いが冷たい。
「ワイルドストロベリーって、実は小さいけど美味しいわよ♪」
と聞いて、間違えてこちらを購入してしまう人もいるのでは?
「観賞用」とあったらあくまでも観賞用で食用ではないと気をつけよう。
さてそこで調べていくと
この黄色い花を咲かせるヘビイチゴとそっくりの
ヤブヘビイチゴというのもあって
見分け方は花の下から副萼片がはみ出しているかどうかだと。
はみ出していたらヤブヘビイチゴで
はみ出していなかったらヘビイチゴだと。

はみ出してないから、ヘビイチゴで確定。

ヘビイチゴは無茶苦茶増えるから庭に植えちゃダメだと。やっぱりね。
でも、花はとても可愛いからどうせ草ぼうぼうの庭だったら
グラウンドカバーとして植えるのはあり、かな。
あ、でも、隣近所に越境するかもしれないから
マチナカではダメだなあ。
というわけで、庭で地植えなら雑草認定。
植えるなら鉢植えかプランターで。
ああ、人は勝手だねえ。

ちなみに元からあったエゾヘビイチゴだが
見た目そっくりのエゾクサイチゴというのもあるということで
見分け方は、花の中央のめしべの集合体よりおしべが高いかどうか。
めしべの方が高かったらエゾヘビイチゴで
おしべの方が高かったらエゾクサイチゴ。

えーと・・・めしべの方が高い・・・から
ウチのはエゾヘビイチゴで確定。
すっきりした♪

まとめ
★白い花がエゾヘビイチゴかエゾクサイチゴで、果実は美味しい。
★黄色い花がヘビイチゴかヤブヘビイチゴで、果実は美味しくない。(有害じゃないけど味が無いのですって)
★どちらも「ワイルドストロベリー」という名前で出ていることがあるから注意すること。
★イチゴっぽくても黄色い花だったら美味しくない、と覚えておこう。

感想
名前がそっくりでも違う種類の場合があるから名前に引きずられ過ぎない。
モノの種類は調べれば調べるほど増えていくから調べるのもほどほどにすること。
(chappyさんの記事を見てウチの庭のイチゴ事情を書きました)


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