時を要する積み重ね
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ダーウィンと言えば「進化論」、ガラパゴス島にビーグル号。
しかし
知る人ぞ知る、地味ではあるが
ミミズの研究もしている。
庭の地面の上に、小さな丸い土の粒々がこんもりと山になっている。
これは夜のうちにミミズが出したフンの山だ。
ダーウィンも我々と同じく自宅の庭でそれを見ていたわけなのだが
ダーウィンが我々と違うのは
どれだけの土がミミズによって運ばれるかを実際に測ったことだ。
ダーウィンは芝生の上に「白亜(柔らかい白い土)」をまき
その上にミミズがフンを出して長い年月でどれだけの量になるかを調べた。
白亜をまいてから
29年後(!)
その上に積もった土の厚さは17.5センチだった。
つまりミミズは1年に約6ミリの土を積み上げていたわけだ。
この話に興味を持った方におすすめなのが
「ミミズの研究」 新妻昭夫 文・杉田比呂美 絵 福音館書店
なんだ絵本かと言うなかれ、大人が十分に楽しめる内容の濃さである。
さらに詳しくという方には
「ミミズと土」 チャールズ・ダーウィン 著 平凡社ライブラリー
をどうぞ。
普段見過ごしてしまう小さな変化を可視化したダーウィンは
やはり科学者だ。
観察する・測る・記録する、が科学の3本柱で
その上で考察するのが科学の基本である。
それにしても、ミミズの労働力はあなどれない。
毎日お疲れ様です!
それにしても
ペットボトルの蒸発量を1年待って調べよう
ちょと長いなあ…
クロッカスの開花まで3、4年
…忘れないかな!?
オオバナノエンレイソウの開花まで10年ほど
…10年後、頭はまだ大丈夫なのだろか!?
そして
ミミズの盛り土具合を見届けるですと!?
私はいくつになっていると!?
若いうちにやっておくのは
大盛りラーメンカツライスを食べておく事ばかりじゃない。
それでも
誰かの研究を受け継ぎ続けるのもまた研究である。
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