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美容院で感動を体感したあの日

先日ローカルニュースを見ていたら懐かしい顔が ♪
ジャンプの原田さんじゃあーりませんか ♪
豊平川の河川敷で子ども達にスノーボード体験をやらせている。
そうだ
1998年の長野オリンピックで日本中が熱狂したのは
なんといってもジャンプの団体戦だった。
まったく原田選手って人は、「はらはら」させやがるぜ!(さむー)
私は、そんなみなさんの期待と緊張と喜びを
非常に強く・深く・苦しいほどに体感したのだ。

あの団体戦の日、私は美容院へ髪を切りに行っていた。
お店の中ではラジオでジャンプ競技の中継をやっている。
カットが終わり、アシスタントのお兄さんが肩をマッサージし始めた時
まさに原田選手が飛ぶことをラジオが伝えていて
誰一人しゃべらず全員の耳がそっちを向いていた。

いよいよスタート!
私の首の付け根をつかむ手の動きがゆっくりになっていき
踏み切った瞬間
大きな両手に「ぐっ」と力が入って
ぐ…!
「原田、どうだ、高い、高い!」実況が叫ぶ!
ぐぐぐはらだはやぐぢゃぐぢでぐでで-
そして
137mの大ジャンプを伝える実況と会場の大歓声で
やっと手の力が抜けて
息ができた―
そして
いい体格の若いお兄さんは勢いよくマッサージを再開した。
元気に・浮き立つように♪
私の身体がぐらぐら揺れた。
いやー、ホントにあのとき
日本中の期待と緊張と喜びを激しく体感しましたとも!
あのとき広い日本の中で
原田選手の一秒も早い着地を願っていたのは私だけだったと思っている。

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