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加湿器と冷風扇と冷風機

実用
勉強

(昨日の続き)

暑い暑いこの夏のことぢゃった。
いつもの美容院へ行くと「冷風機」をつけていた。
私に冷風が当たるように場所をずらしてくれたら水がこぼれたので
「あ、お水満杯でしょ、捨てないと」と言ったら初めから水を入れて使うのだと。
え、使っているうちに溜まった水を捨てるのじゃなく?
よく見てみると排気のダクトが付いていない。
「あれ、ダクトは付けないの?」と聞いてみたが何だか話がかみ合わない。
よく聞くと、気化熱で冷やすタイプなのだとわかった。
原理はウチで冬に使っている加湿器と同じで
加湿器から出る冷風を吹き付けるワケだ。なるほど。
で、ナンで話がかみ合わなかったのかと言うと
ウチで夏に使っているのは冷風機で、こちらは原理としてはエアコンと同じだが
室内で完結するタイプの・モバイルエアコンだったからである。
あくまでも部屋ごと冷やすのではなく・涼しい風を送るモノではあるが
エアコンと同じく空気中の水分を内部の結露として取ってしまうので
湿度は下がって、その分夏は快適である。
ただ、排水はエアコンのようにドレーンで屋外に排出するのではなく
本体内の排水タンクに溜まって
タンクが一杯になると自動的に停止するので
一旦タンクを外して「おっとっと」と、捨てに行くのですな。
ちなみにウチのタンクは5リットルで、まあ小さなバケツ1杯分でござる。
夏は湿度が高いのである。
というワケで
美容院で冷風扇を動かした時に水がこぼれたのは
昨日の排水を捨て忘れたのだと思ったのでござる。
さてそこで
気化式は確かに気化熱を奪って空気を冷やすことはできるが
その気化した水分である水蒸気が凝結して水分に戻るとき
凝結熱として熱が放出されるので、その部屋全体の熱量は変わらない。
いや、むしろ稼働時に発生する熱で室内の熱は増えるので
ここは昨日述べた加湿器と同じである。
あくまでも冷やされた空気が当たって涼しく感じる、という仕組みなので
締め切った部屋で使うと気化した水分で湿度が上がって気化しづらくなる
要するに気化熱で冷えなくなるのと湿度が高くなっていくので
これは締め切った室内で使うというより
例えば暑い日の外作業や広い倉庫などでの作業に向いていると思う。
あくまでも作業する人に涼しい風を当てる装置である。
というワケで
加湿器も冷風扇もどちらも水分を蒸発させる装置だが
加湿器は冬に湿度を上げるために
冷風扇は夏に涼しくするためにと
違う効果を目指しているのが面白い。
ただ
冷風機も冷風扇同様その場しのぎと言うか暑さをやり過ごすための道具なので近年のように北国でも夏の暑さがひどく・長くなってくると
本格的にエアコンを設置した方が無難ではと思う。
ちなみにその次に美容院へ行ったら
めでたくエアコンをつけたということであった。


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