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バカ正直だなんて失礼ね

スーパーで紙のファイルケースを1個買ったことがあった。
ところが家でよく見ると
2個のケースが互い違いに差し込んであって
要するに1個買ったつもりが2個だった!
あわててお店に行って同じレジの人に
「2個だったので2個分払います!」と言うと
「あら、私も気が付かなかった!ありがとうございます!」
でも続けて小声で言うには
「普通は黙ってると思いますよ。」と。

そうなのかなあ
そうかもしれないけど
いやだなあ

そういう「ちゃっかり」したことはすごく苦手で
文字通り苦くて自分の中に置いておけない。
それに品物の個数や金額が合わなかったら誰かが困るでしょ。

そうだ、こんなことも。
雑貨屋さんで小さなカゴのセットを買った。
1個で○○円、3個セットなら○○円というのを2セット買うことにして
お札を出すとお釣りが多い。
あら、○○円が2セットだから、これだとお釣りが多いですよ
と、多い分を返すと
店主のおじさんも計算違いに気が付いて
「あ、ホントだ!」と言った後こちらをじっと見て
「アンタ、いい人だな…」と、ちょっと感動していたような。
そこまで感動することなのか。
世の中はそんなにすれっからしが多いのだろかと考えてしまいましたな。

子どものころ「バカ正直」と言われたりしたが
実は結構な割合で自分のような人はいると思う。
悪い人の悪いことがニュースでは報じられるが
悪いことがニュースになっているということは…
それが当たり前のことじゃないからだ。

色々な災害の時、多くの人たちが正直に・誠実に行動した。
悪いことをするだけの度胸がないからさ、という人もいるが
そうばかりも言えないよ、と思っている。

世間で言われるより
まっとうな人は多いと思っている。
「自分だけ」正直にしてたって…
なんて思うことはない。


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