洗濯板の使い方
実用
今回は知られざる洗濯板についての絶滅危惧主婦による解説を。
サザエさんの古い漫画などでは昭和の一コマとして洗濯板が出てくる
が、洗濯板を実際に使ったことがある人でなければ
どう使うのかまではわからないだろう。
大体は洗濯板に洗濯物をこすりつけて使うものと思いがちで
二十歳頃まで自分もそう思っていた。
母は時々手洗いはしていても洗濯板は使っていなかったから。
昔々
レストランで洗い場のバイトをしていたとき
飲み物で汚れてしまったお客さんのTシャツを洗うことになって
ウエイトレスのチーフが洗い場の奥から洗濯板を出してきたので
洗い場の自分が「洗います!」と言って
「こうですか?」と、ごしごし洗濯板にこすりつけていたら
「いやいや、ちょと替わって」と
「こうやってね、やわやわやわってね、力は要らないの」
と、やって見せてくれた。
そうか、板にこすりつけるのじゃなくて
板はすべり止めで・支えで、板の上で洗っているのだ、とわかった。
さてそこで
洗濯板無しの手洗いの場合は
もし右利きだったら、左手で洗うものを押さえて
右手を動かしている、と思う。
洗濯板は、この、支える左手の役割をする。
右手は普通の手洗いと同じ動きになっているのがおわかりだろうか。
洗濯物は広がっているが・移動はしていない→板でこすっていない。
つまり、ギザギザはすべり止めで
同時に洗濯液が適当に溜まるようにもなっている。
汚れがひどくて、こすりつけてあらうことも無いではないが
デニムのような丈夫な生地でないと傷んでしまう。
そんな時はギザギザのついていない裏側に洗濯物を広げて貼り付けて
ブラシやメッシュスポンジでこすると楽にキレイになる。
だから、もし洗濯板を買うのなら、片面が平らなモノの方がいいと思う。
あと、プラスチックの洗濯板もあったが
洗濯物がすべりやすくて洗いにくかった。
実際、洗濯板を使うと腕が疲れなくて非常に楽に汚れが落ちるし
キレイになるプロセスはナカナカ楽しい。
また、ウチの洗濯板は小型だが
普通サイズの洗濯板だとタライをつっかえにして
お腹で寄りかかれるので、すごく楽ちんである。
絵本の「せんたくかあちゃん」をぜひご覧あれ♪
いや、もちろん昔の人たちはそれどころじゃなかったんだけどさ。
それでも大量の洗濯物を洗濯板無しで洗っていたら
相当に腕が疲れたろうと思う。
こういう、簡単な造りで・すごい働きをする道具が大好きだ。
何かする時、押さえていてくれる存在があると本当に助かって・はかどる。
ちなみにこの洗濯板は、札幌の丸井デパートで購入しましたの。
おーほほほほ
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