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毒とはナニか?

勉強

さて昨日の記事で

「毒エサ」という言葉に抵抗を感じてしまった人もいたのでは。
「毒エサ」ナンて使って害はないのだろか?
環境に悪いとか人にも害があるのではとかナンかコワイとか
というワケで
改めて・「毒」とは何か?
いつも通り、手元の新明解国語 第三版を引くと

毒 健康や生命に害のある・もの(こと)

というワケで「毒」という独立した物質があるわけでなく
何かにとっての「毒」であるということは
その何かにとっては「毒」の作用を持つのであって
その何か以外にとっては必ずしも「毒」というワケでないのである。
さてそこで
ここで言うアリにとっての「毒」とは「ホウ酸」である。
「ホウ酸」はゴキブリ、クロアリ、シロアリなどの腎臓を持たない生物が摂取すると、ホウ酸を排出できず、ホウ酸塩濃度が上昇して、エネルギー代謝が出来なくなって、死滅する
その一方
人間などの腎臓を持つ哺乳動物が摂取した場合、尿で体外に排出されるので、毒性は低く、安全に使用できる
という仕組みになっているのだと。

そう言えば昔々渋谷に住んでいた時、アパートにゴキブリが出た。
北海道人なのでゴキブリには不慣れだったし
台所の引き出しの中も自由に出入りされて困っていた。
すると町内会で「ホウ酸団子」を1軒に1個配布してくれて
それを冷蔵庫の下に設置すると
まあナンということでしょう ♪
以来1匹も出てこなくなってホントに驚いたのでござる。
それより前に夏だけ滞在していた下宿でゴキブリが出たときには
「ごきぶりホイホイ」に何匹入ったと友達と競争したりしてw
よそ事で面白がっていられたのだが
年単位で生活するとなるとですねえ・これは大問題なのですな。
その時のゴキブリ団子の説明書には
■ホウ酸でゴキブリが脱水して死ぬ
■部屋の中では死なない(これ大事!)
ということが書いてあって
なるほどホウ酸を摂取すると脱水を起こすのか
だけどこの形状だと小さい子が口に入れるかもしれないな
と、ちょと心配したのでござる。
そこで改めて・ホウ酸の人体への影響を調べようと
手元の岩波理化学辞典第5版を引くと

ホウ酸とは…水溶液は温和な消毒剤として用いられる。

そう言えば子どもの頃に「ものもらい」ができると
ホウ酸を溶かした水に脱脂綿を浸して目を洗っていたっけ(遠い目
目を洗えるのだから確かに「温和な消毒剤」ですな。

そして今回の駆除剤ア〇メツを製造販売している企業のウェブサイトでは

「よくある質問」の中に
「小さい子どもがいるのですが安全面について教えてください」があって
…アリメツに含まれるホウ酸は1本当たり約1g、専用皿1回あたり0.04gで、乳児のホウ酸致死量は2~3g,幼児は5~6g、成人で15g以上ですので、仮に舐めてしまったとしても大きく体調に影響する可能性は少ないと考えております。…
と説明していて
この企業はきちんとしているなあ、と思ったのでござる。
前回の「アリの駆除」にannonさんがコメントしてくださった通り
このサイトの「よくある質問」は面白いのでオススメです。


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