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いつの間にか当たり前に知っていた

勉強
実用
子育ての風景

自分としてはヨモギとトリカブトの見分け方は一般常識だったので
このような間違いが何重ものチェックを通り過ぎてしまったことに
強い驚きを覚えてしまっていてまだ気持ちが落ち着かない。

そこで自分が長年生きてきた間に
どこでどうやって覚えたのかも定かではないくらいに
繰り返し見聞きして・調べて身に付けてきた
身近な毒物に関する知識をいくつか書いてみる。

ジャガイモ
ここ何年か
学校や保育園で栽培したジャガイモを食べて食中毒を起こした
などというニュースを目にすることが増えたような。
ジャガイモの芽や緑色になったところを取らずに調理したのだと。
ジャガイモの芽や緑色になったところは有毒!!
ソラニンという有毒成分があるのでござる!!
なので調理するときには必ずこれらを取り去るべし。

スイセンの葉とニラ
毎年のようにニュースになるのがこれ。
庭のスイセンの葉とニラとを間違えての食中毒。
確かに似てはいるが
採った時や調理した時にニラの匂いがしなければオカシイと思わないかな。
あ、これをニラだと思い込んでいるから注意しないのか!
そういえば
実家でもよその家でも庭にニラを植えていることは一般的だったから
きっと年数がたつうちにスイセンとニラが混在してしまったのだろうなあ、と。

ハチミツ
ハチミツは強い糖の浸透圧により殺菌作用を持っているので一般の細菌はハチミツの中では生きていくことができないが、ボツリヌス菌の「芽胞」は生き残ることがある。大人がこれを食べても腸内細菌叢が菌の繁殖を抑えるが、1歳未満だとまだその腸内細菌叢が未発達なので腸内でボツリヌス菌が増殖してしまい、中毒を起こす危険性があり、死者も発生している。
というワケで
ハチミツは生後1歳未満の乳児に食べさせてはイケナイ!
100℃で数分間熱をかけても芽胞は生き残ることがあるのだ(震

イマドキは色々な食材を手に取ることも自分で調理する機会も
昔より減っているのかもしれない。
一度の体験教室で経験できることはそう多くはなく
繰り返し身に染みるまで経験する余裕もないかもしれない。
おそらくは
授業以外の教育現場だとか家庭で繰り返し教えられ
やり取りし続けることで知識が定着する
というプロセスが少なくなってきているのでは。
必ずしも必要ではないような「無駄な時間」は
実は知識を定着させてくれた「余裕の時間」なのではないか。

もちろん間違った知識だって定着してしまったものもあって
だから、知識は常に確認し続けなければならないのでござる。

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