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陸地は延びるよどこまでも

勉強

昔々、地理の時間に
1年間で何センチか東に延びていく砂州の話があった。
「一年間に何センチかずつ、国が広くなるんだなあ」と、先生。
クラスのみんなは「へええ」
「一年では何センチだけどこれが」
「100年経ったら何メートルになる」
「ああああ~♪」
「1万年経ったら何キロで、じゃあ、アメリカ大陸まで何年で届く?」
と先生に言われたクラスのみんなは、ちょっと計算してみたが
首をかしげつつ「え~?それはないでしょー」と。
「それにさあ」
「その砂州のところだけ細長くアメリカまで延びていくの?」
自分の頭の中には
日本から細長くアメリカまでぴろろろろ~と伸びる陸地の図がw
でも
このまま行くと・・・なんてことが100万年以上続くワケがないし
そこだけ細長く1万キロも延びていくワケもない。
自分が初めて「このまま行くと」のオカシサを感じたのはこの時では。
いや、今思い出すと、根本的にオカシイのは
途中で海流に砂が流されるだろう、といったことではなく
深い海を埋めつつ延びる1万キロ分の砂って
どんだけの分量ですか!ということ。
日本が無くなっちゃうでしょ!
さてそこで
近年言われる「このまま行くと」は
例えば地球温暖化についてのグラフ。
今後の温度上昇はすさまじく、ほとんど真上を指している。
「今世紀の終わりには○○となるでしょう」
って
それは、何年後のこと?
ちょっと、予想の先が長すぎないか?
これから先、いろいろな事が起きてくると思うのだが。
様々なことが様々に影響すると思うのだが。

もうちょっと短い「このまま行くと」のハナシだと
家を買うのと借りるのと、どちらが得か?
これについて一般的な条件を前提に計算した記事があった。
普通の勤め人が
30年ローンを組んでマンションを購入する場合と
30年間賃貸マンションに住む場合と。
結論としては
買うのも借りるのも費用はほとんど変わらない、としていたが
その前に!
30年、ですか?
30年って長いですよ?
30年の間に何が起きるでしょうかね。
金利は本当に一定なワケ?
ずっと病気もしないで転職も失業もしないのね?
今から30年前はどんな世の中だった?
そして世の中が変わっていく勢いは
どんどん早くなっていると思うのだが。

前提条件が30年も変わらないという前提はそもそもありえない。
考えるにあたって必要なのは
生きる原則と・途中で変更がきくかどうか、ではないか。
現実的には
30年よりもう少し短く
せいぜい5年か長くて10年くらいの現実的な計画を立ててみて
途中でこれは変更の必要があるとなったら変更できるのがいい。(と思う)
状況は刻々と変化するものだから
変化に対応してしたたかに戦略を考えていかなくては。

あくまでも、予想はイメージですってことだと思う。
ごく低い確率ではその通りになって
結構低い確率で予想よりましだったりひどかったりして
高い確率でかなり違うことになるのじゃないか?

こうやるってゆったから、そのとおりにやらないと、いけないんだもん!
うん、それは子どもの内だけね。

単純に頭の中でというか紙の上でだけ考えると
ものすごく狭い範囲でしか物事を捉えられないものだ。
モノゴトは相互に・複雑に、影響を与え合う。
だから、天気予報ではスパコンが活躍しているのだ。
スパコンに勝つ!と思わないで
現場を観察しつつ・軌道修正して・試行錯誤するのがいいと思う。
にんげんだもの。

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