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加湿の旅13の話 その4

加湿と換気

実用
勉強

注意!
これは冬場の乾燥と加湿についての長い旅の途中の話なので
一つ読むたびに「これか ♪」と飛びつかないようにしてくだされ。
それなら最初から結論を言えや!!
いやいやいや
結論はおそらく人それぞれになるはずなので
まずは理屈を理解して・試行錯誤を見ていただき
自分の場合は?と考えて・判断していただきたいのでござる。

冬に限らずいつの季節でも
適切な温度と湿度を保ちながらの換気は必須だ。
要するに屋内の空気環境の維持管理ということですな。
で、温度と湿度だったら温湿度計を見れば数字で出ているし
50%とか60%くらいがいいのかなー、とわかるけど
換気ってどれくらいすればいいのだろか?
とにかく窓を開けて…って、今、冬だから、寒い、でしょ?
震えながら換気しなくちゃダメ、ってことはないよね?
実際には、イマドキの強制換気付きの住宅だと
およそ1時間で2回空気が入れ替わるようになっているのだと。
へええ、これは結構、知らないうちに換気できているのですな ♪
そこで本題に入る。
換気して、外の冷たく乾燥した空気を入れたときに
室内の空気を適切な湿度に保っておくにはどれだけの水分が必要なのか?
そこで計算だ ♪ (これ、逃げるでない)
4 LDKの家(おおむね100㎡)として
一般的には天井までの高さが2.4mなので
室内の空気の量・体積は
100×2.4=240 ㎥
室内が気温20℃で湿度50%として、そこに含まれる水分量は8.64g/㎥なので
8.64×240=2073.6 (g)
一方
外の気温が-5℃で湿度50%として、含まれる水分量は 1.70g/㎥ なので
1.70×240=408.0( g )
すっかり入れ替わるとすると差し引き
2073.6−408.0 = 1665.6 ( g ) 
30分で入れ替わるから
1時間あたり 3331.2 ( g ) の水分が不足することになる。
3リットル以上、ですと!! 1時間に、ですよ奥様!!
洗濯物を干すくらいでは追いつきませぬな。
ちなみに
外の気温が−5℃というのは北海道では普通なのだが
東京の冬だと5℃くらいかな。
外の気温が5度で湿度が50%としたら、含まれる水分量は 3.40g/㎥ なので
3.40×240 = 816( g )
差し引きで
2073.6−816 = 1257.6 ( g )
同様に1時間当たり 2515.2 ( g ) の水分が不足することになる。
東京でもおよそ2.5リットル!
やっぱり洗濯物程度では追いつかない。
そこで加湿器の出番でござる。
ちょっと加湿器のサイトを見てみたら
14畳用で500ml/hですってよ ♪
1時間当たり500mlの水分を気化させるワケだ。
14畳を21㎡とすると 4.76 倍で 100㎡ なので5台置くことにして
500 × 5 = 2500
となって、ああ、なるほどこれは東京あたりの冬を想定しているのですな。
で、えーと…北海道ではまだこれにあと1台か2台となりますな。
北海道の冬なら1軒あたり14畳用の加湿器が6台は必要で
東京の冬でも5台は必要だと-
え、ちょとちょとちょと!これはナカナカ大変なハナシなのでは!?

加湿の旅13の話 その5「加湿器の守備範囲」へ続く

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