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メガネはくもるよどうしても

冬には顔が寒くて乾燥するので
大分前から花粉症の時期でなくても外出時にはマスクをしていた。
しかしそうすると鼻息でメガネが曇るのである時曇り止めを買った。
曇り止めを買ったメガネ店でお店の人が塗り付けてくれたので
そのまま札幌の地下街をしばらく歩いてみたら大丈夫だったので
お、これはいいかも、と思ったのだが
地下街から地上に出て、氷点下のマチナカを歩いているうちに
だんだん曇って来て・・・ぜんぜん前が見えなくなってしまった。
というわけで
曇り止めが効くのは5度くらいまで、ということだろうかと。
本州の冬ならオッケーという感じで
北海道でも気温がプラスの日ならいいんでないかい?
で、ナンで
曇り止めをつけると曇らなくなるのだろう?
曇るということは結露でレンズの表面に小さな水滴が付いて
まるですりガラスの様に光が乱反射してしまう、という状態だ。
それに対して、曇り止めの成分は「界面活性剤」と「アルコール」で
どちらも水をなじませやすいものだ。
水をなじませて・水滴にしない働きをする。
結露しないように・水が付かないようにしよう-
「じゃない」ところが面白い♪
むしろ水となじませて・ぺったりくっつけてしまうことで解決するなんて!
懐柔というのか・抱き込みというのか
おぬし、なかなかワルよのう・・・
さてその後
知り合いからメガネの曇り止めについての科学的知識を
特に「クラフト点」というモノがポイントらしいと教えてもらったので
自分でも理化学辞典で調べてみた。(がんばった!)
まず、初めに思っていたのは単純に
気温が下がると空気中に含むことのできる水分量が少なくなるので
鼻息の水分が多量に湯気となって・メガネに付く。
で、気温が5度と0度とでは空気中に含める水分量の差は小さいのだけれど
その小さな差がぎりぎりでメガネが曇るか曇らないかの
界面活性剤で「さばききれる」かどうかの分かれ目だと。
しかし実は
界面活性剤の働きが温度に大きく左右されるからだとわかった。
つまり、界面活性剤が働けなくなる温度がこの「クラフト点」で
湯気の量の多い・少ない、だけが
曇るか曇らないかの分かれ目ではないぞ、と。

さてそこで・先日の経験から
メガネの曇り止めに入っている界面活性剤のクラフト点は
どうやら0度から5度の間あたりにあるらしい、と。
北国の冬には外気は普通に氷点下になるので
氷点下の外気の中ではメガネの曇り止めは役に立たないようだ。
自分では、ひどく曇るときにはメガネをはずしてしまう。
すっかり曇ったメガネよりも見えるから。
緊急の場合には、より良い方を選択する。
その一方で
メガネが曇るのはマスクの上部から吐く息が上にもれて
それがメガネにかかるから、かな?と
両手の人差し指でマスクの上端を押さえてみた。
これで隙間をふさいだから・息はメガネにかからないはず。
いや・ところが・ですよ
やっぱり曇る・・・オカシイなあ。
そもそもワイヤー入りで、目立った隙間は無いのだし。
で、ナンで、上端を押さえているのに曇るのか?
両方の人差し指でマスクの上端を押さえたまま
長靴でぼかぼか歩きながら考えた。
かなりアヤシイ行動である。
・・・
わかった!
吐く息は上端からもれるだけでなく
マスクの表面全体から外に出ているからだ・・・なあんだ。
ナンかこう、ドアにカギを掛けて・窓が全開だった、みたいな?

ちなみに
以前、面白発明のようなニュースで
アラスカやカナダのような寒いところで
熱線付きのメガネを紹介していたのを見た覚えがある。
なるほど、メガネ自体を温かくしてしまえば曇らないわけだ。
温かいメガネって、冬にはありがたいのじゃないかなあ。

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