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身体がカタイということは

みんなー、体前屈って覚えてるー?
ほら、体育の時間の始めにさ、誰かと組んでやったでしょ?
床にお尻をつけて足を前に伸ばした状態で
背中を押してもらいつつ・つま先をつかめーって
で、自分は背中を押してもらわなくても余裕でつま先がつかめたのだが
実のところあまりにもあっさりと届くので
もしかして・足が短いだけなんじゃね?と
運動靴を掴む自分の指先を見つめながら
思春期の乙女の想いは千々に乱れていたのでございます。
事実、自分の身長と座高の割合から言って決して足は長いとは言えず
それに加えて
身体に合った服でも必ずと言っていいほど袖から手首が出てしまうから
身長の割りに自分の手は長いとわかっていた。
胴体の長さ+手の長さ>足の長さ
こういう人は体前屈得意だYO!
ようするに・体前屈のキモは
つま先に手が届くかどうかよりも・お腹と腿を近づけることだと思うぞ。
体前屈とは股関節を深く曲げる事でもあるのでござる。
気持ち・お尻を後ろに突き出すようにして
お腹を腿に…腿に・・・ち・か・づ・け・(ふううう~)
と、息を吐くといいですよ。
決して勢いはつけないで・ゆっくりと・じわあああ~と。
そういえば
中学生の時に、冬休みの自由研究で体前屈をやった。
もともと身体がそう固くはなかったので、日に日に数値は延びて
冬休みの内に、お腹が腿にぴったりくっついてしまった。
で、開脚も一緒にやってみたのだが
これが、どうしても180度に届かない。
新聞紙の上に腰を下ろして、一杯に開いた所で足に沿って線を引き
足の開いた角度を分度器で測ったら135度だった。
ここから、何かにつっかえたように足が開かなかった。
これは足の筋が固いというより、どうやら関節に問題があったようだ。
こういう時には無理をしてはイケナイ。
さてそこで
自由研究のおかげで柔軟体操に興味を持って
冬休み中、思い出しては体前屈や後方上体そらし、前後開脚などして楽しんでいた。
ある朝、布団から起き上がって、そのまま体前屈をしてみたら
ひざの裏の筋がずいぶん固くて痛くて驚いた。
寝ている間は身体がのびのびしているのだから
柔らかくなっていると思っていたのに!?
起きて、普段通りに動き回って、しばらくしてから再び体前屈をしてみたら
今度は苦も無く手が伸びる。
これは、動いた方が身体が柔らかくなるってことだろか…?
大人になってから
寝たきりになった人の身体が固まってしまうのを何度か見て
身体は動かさないと固くなるのだ、と、納得した。

身体が固くて、何とか柔らかくしたいと言う人は
一生懸命に柔軟運動をやって、筋を伸ばすものだが
伸ばすだけでなく、動かすことも意識した方がいいのでは、と思う。
筋肉に力を入れて、曲げたり伸ばしたり、持ち上げたり、引っ張ったり。
実は普段の生活の中に、これらの運動のチャンスはたくさん潜んでいる。
ウチの父は運動が大好きだったが、雪かきなど家の仕事を頼まれると
「それは運動ではなく、労働である」と、煙に巻いた。
これを、思考が柔軟だと言うべきか否か。
もちろん、ただの屁理屈である。

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