18、2024年1月7日(日)京都大学白浜水族館
★★☆
入館料:600円
・再入館の可否不明。(再入館するまでもない広さとも言える)
・マリホ水族館に続き、こちらもペット(犬)持ち込みOKな珍しい水族館。
・京都大学の施設なので研究色強め。(エンタメ性弱め)
・青春18きっぷによる旅
あまりにも早速過ぎる、と自分でも思いますが、今年最初の水族館に行ってきました!
当初の予定では、今年最初の水族館は4月にしようと思っていたのですが、会社の近くのチケットショップで残り1回の青春18きっぷを見つけてしまいまして。
前々から、「もしも青春18きっぷを入手できたら行ける水族館」を考えていたので、今回それを実行したのでした。
ちなみに私が青春18きっぷを利用したのは今回が人生2度目なのですが、地味に楽しかったです。
朝早くから鈍行列車に乗る人って、結構青春18きっぷユーザーみたいなんですよね。
目的地も大体白浜駅みたいで、きのくに線の電車は2車両しかないので、たびたび顔を合わせる人々がいる。
紀伊田辺駅の乗り換えで30分くらい待ち時間があったので、私は途中下車して闘鶏神社に寄っていたのですが、同じ行動をした人がどうやら複数いたようで、1人で行ったのにツアーにでも参加したような気分を味わえました。
とはいえ、白浜駅までは一緒でも、最終目的地が白浜水族館なのはおそらく私だけでした。
当初の予定では公式サイトに書いてあるとおり、「臨海」というバス停で降りて行くつもりだったのですが、そこでも待ち時間が1時間近く発生して。
調べたら、「臨海」は経由しないバス(本数が多い)で「旭ヶ丘」というバス停で降りたら水族館まで歩けるんじゃね? と思って、そうしてみました。
同じようにする人がいるかもしれない(?)ので一応書きますが、歩けはしますがすぐ横を車が走るような危ない道だし、「臨海」行きのバスに乗った場合より10分くらいしか早く着かないので、あまりオススメはできません。(なので私も、帰りはおとなしく「臨海」からバスに乗りました)
唯一良かったことは、「旭ヶ丘」から水族館への道の途中に円月島の絶景スポットがあるので、写真が撮れるということくらいでしょうか。
・学術的水族館
これはもう名前から察することができますが、白浜水族館はあくまで大学の施設なので、イルカやアシカのショーはありません。
個人的にはそれは別に良いのですが、爬虫類系の生き物がまったくいなかったのは少し残念……。
ですが、楽しみはちゃんと用意してくれています。
入り口には無料でできるクイズラリーの紙が置かれていたので、子どもに紛れて私もやってきました。
その答えを考えるだけでもだいぶ時間を食ったので、それだけでも充実した時間を過ごせるでしょう。
他にも時間がかかるポイントとしては、いまだかつて見たこと無いレベルで、魚の見分け方が詳細に書かれている。
ロウニンアジとカスミアジとシマアジとギンガメアジの見分け方なんて、誰も教えてくれなかった!(とはいえ、もはやその見分け方も忘れてしまいましたが……)
個人的な今回1番の収穫としては、ミノカサゴとハナミノカサゴの見分け方を覚えたということでしょうか。
見分けポイントは複数あったのですが、私が1番分かりやすかったのは「尾びれの斑点がくっきり出ているのがハナミノカサゴで、無いかあっても薄いのがミノカサゴ」です。
上の写真を見たら「いや、根本的に色が違うじゃないか」と思われるかもしれませんが、多分これは個体差によるもので、少なくとも私は宮島水族館のバックヤードツアーで飼育員さんが「あれがミノカサゴですね」と指し示したのがどれか、まったく分かりませんでした。
今なら宮島水族館のミノカサゴを見つけることができそうです!
そして個人的に今年1番(暫定)衝撃を受けた話。
全体はもっと大きいのですが、この図が館内に掲示されていて、門というやつで分けると、人間は脊索動物門というらしいです。
ペンギンとかカエルとかカメとか、哺乳類という観点からしたら「仲間じゃなくね?」と思いたくもなりますが、名前からしてきっと脊椎がある生物がこの脊索動物門に分類されているのだろう、と推察できるわけです。
そんな中に……ホヤ?!?!
ホヤと人間って仲間だったの?!?!というのが今年1番の衝撃。
そもそも私、ホヤってなんなのかよく知らないんですよね……。(漠然と「ぷにぷにした物体」というイメージ)
今度ホヤがなんなのか、また調べてみようと思います。
・お気に入りの子たち
比較的地味なラインナップの水族たちですが、そんな中で私が気に入った子たちを載せておきます。
いきなり地味の極みのような2匹ですが、特にカゴカキダイはかなり高い確率で水槽の中にいてました。
というのも、カワハギは砂の中にいるニホンウミケムシを駆除する目的で、カゴカキダイは水槽に付着する小さいイソギンチャクを駆除する目的で、それぞれ入れられているとのことです。
このカゴカキダイの模様が可愛くて、ぜひ写真をと思ってスマホをかざすと、素早い動きで逃げられる。
ちょっと泳いでレンズの前から離れるレベルではなく、岩陰に完全に隠れるレベルで逃げるんです。
水槽のメインではないだけあって、写真を撮られ慣れていないのか……なんとも野生の本能の強い子たちでした。
引き続き地味代表、ギンユゴイ。
いや、全体は地味なんですけど、しっぽの模様がオシャレじゃありませんか?!
グッピーとかネオンテトラとか? そういう熱帯魚の水槽の中にいたとしても、けっして引けを取らないと私は思ったのですが……。
余談ですが、上の方に載せた白浜駅のミニ水族館の写真、水槽の右上の方に泳いでるのも多分ギンユゴイですよね?
きっと白浜水族館的にもギンユゴイを推している……はず。
ここから一気に派手路線、タコアシサンゴです。
というか、写真撮って帰ってみたら、パネル(これも撮ってた)に「タコアシサンゴ」と書かれていて衝撃を受けました。
私はイソギンチャクのつもりで写真撮ってたので……。
この写真で伝わるかは謎ですが、透明感とつぶつぶ模様が美しすぎる。
あまりの美しさに目が釘付け、サザナミヤッコ(多分)です。
多分、というのは、掲示されていたパネルとこの子の模様が違っていたから。
でも他に当てはまりそうなパネルも無かったし、パネルの写真の目がきょとんとした感じとおちょぼ口具合がほぼ完全に一致していたので、この子はサザナミヤッコであると判断。
そしてたった今気づいたのですが、写真の右下に写りこんでいる、縞柄にしっぽはドット柄の子もハンパないオシャレさです。
この水槽をもっとじっくり見てくれば良かったと今更後悔……。
これまた写真ではまったく伝わらないと思いますが、魚の見分け方に従えば、おそらくこれはカスミアジ、だったはず。
パッと見はいたって普通の地味な魚、なのですが、光の反射で背中としっぽの付け根が青く光るんですよ!
この青く光ってる瞬間を撮るのにどれだけ苦労したことか……。(と言いながらこの程度の写真)
白浜水族館に行く人は必ず、1番最初の水槽にいるこのカスミアジの輝きを見てきて欲しいですね。
はい、ここからは私の趣味に走りますよ。
左はもはや定番のトビハゼさんと、右は初めて見ました、オオミミズハゼさんです。
事前に、最近展示を始めたと公式X(元Twitter)で見ていたので、注目していた子です。>オオミミズハゼ
ちょこんと存在するだけでかわいさを振りまくトビハゼと、にょろにょろしたフォルムがたまらんオオミミズハゼ。
なるほど、これが「みんな違ってみんないい」ってやつか……。(違う)
すげぇぇぇ! と言いたくなる、下は珍しい白いウミヘビだそうです。
モヨウモンガラドオシの白変種とのことで、てっきりアルビノというやつかと思ったのですが、調べたところ、アルビノとは違うみたいですね。
で、なにがすげぇぇぇ! のかというと、この子、私が水槽の前に立った瞬間は筒の中にすっぽり入って顔だけちょこんと出してる状態だったんです。
それが、私がスマホを構えると自ら出てきてくれて……さすが、「珍しい」だけあって撮られ慣れている。(カゴカキダイとの違いよ)
そして上は、通常の模様のモヨウモンガラドオシ。(多分)
ウツボにまみれているところを粘りに粘って撮ったものなので、どこが顔なのか分からなくても許してください。
最後はちょっと面白かったから載せるだけの写真ですが、コバンザメが壁に張り付いている様子。
ですが、個人的ポイントは右上から顔を出している第4のコバンザメ。
「デュフフ」と笑ってそうなタラコ唇がなんか良い。
・今回のMVP
そんな感じで、地味ながらも魅力の詰まった白浜水族館でしたが、その中でMVPに選ばれたのは……
カンパチです!!
多分……この子はカンパチのはず。
地味の中の地味、キングオブ地味と言ってもいいような、なんの特徴もないような魚なのですが、なんだかとても気になってしまって。
そう、カンパチという生き物というよりも、この子が私にとってのMVP。
入って最初の水槽で、結構同じ場所にずっと止まっていたんです。
その時、完全に目が合った気がして……。
その後、別の場所を見て回ってから戻ってみると、同じ場所にはもういなかったのですが、ついついこの子を探してしまう恋する乙女の心境。
しまいには、どこを泳いでいてもこの子を識別できるまでになっていました。(再度訪問したとしたら、おそらくもう分からなくなっていると思いますが)
私が魚を認識して、魚も私を認識している(ような気がする)。
こういう時、やっぱり1人の水族館は良いもんだよな、と実感します。
さて、予定外に水族館に行ってしまいましたが、次こそは多分、4月になると思います。
なぜなら……金が無いから!!!(※今回の旅行には5,680円しか使っていませんのでご安心を)
水族館巡りに対しては自分で予算を決めているのですが、去年はちょっと散財しすぎましたね。
今年はちょっと、貯金の時期を設けます。
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