見出し画像

22、2024年8月4日(日)浜名湖体験学習施設ウォット

★★☆
入館料:320円
・公式サイトには駐車場の情報しか載ってないようだけど、弁天島駅から徒歩15分くらいで行ける。
・高校生以下と70歳以上は無料で入れる超お得施設。

浮遊せずにオブジェと化していたハナガサクラゲ

・今年2度目の青春18きっぷ旅行

なんと今年のお盆休み、私が今の会社に入社して以来初めての9連休なんです!
会社の人と「どこか遊びに行きたいですよね~」というお喋りをしていたら、なんだか本当にものすごくどこかに出かけたい気分になってしまいまして。
そんな私の目の前に現れた、未使用の青春18きっぷ in チケットショップ。
ということで衝動に任せて購入し、数時間で立てた計画のもと、休日でも空いてそうなイメージの水族館=ウォットに行ってきました。(結局お盆休みの時期は混んでるだろうということで、普通の日曜日に)
ちなみに母にも付き合ってもらったので、大阪~静岡を2人で日帰りしたため、早くも青春18きっぷの元が取れて良い気分です♪

入館料安いし狭そうだし、ということできっと空いているだろうと思いつつ、でも夏休みだし「体験学習施設」だから自由研究目当ての子どもがたくさん来ているんじゃないだろうか、という危惧もあったのですが、答えは後者でした。
最近の施設には珍しく、たびたびソーシャルディスタンス(もはや懐かしい言葉)を館内に訴えていましたが、空間的に非常に難しかったです。
なにしろ、通路によっては2人が立ち止まったら3人目の人は通れない、というような場所もあったので……だからこそのソーシャルディスタンスの訴えなのかもしれませんが。
おそらく他の水族館の来館者数と比べたら少なかったのだとは思いますが、大きな水族館ばりの人口密度であったと思われます。
でもこの狭さって、充実した展示ゆえなんですよね。

・気になる生き物たち

なんとなくですが、ここにはアクティブな生き物が多いように感じました。
ヒラメだかカレイだか分かりませんが、私のイメージでは地面にへばりついてるような生き物も結構泳いでましたし。

左はイシガレイですが、右は……?

おそらくここは無料だから子どもが大勢来館すると思うのですが、それで子どもに合わせてアクティブな姿を見せてくれるんだろうか、と思ったり。(小さい子って、じっとしてる生き物はすぐに飽きがちなイメージがあります)
そんな生き物の中で、私が「何これ?!」と思った子たちを紹介します。

骸骨に……見えない?

これ、パッと見た時人間の骨格に見えたのですが……こうして写真で見てみるとそうでもないような、オキアジです。
体が透けて自身の骨が見えている、という魚は見たことがありますが、模様が骸骨みたい、というのは初めて見ました。(が、この写真では別に骸骨に見えない……)

犬面魚

こちらはパッと見た時、「犬?!」と思ったコクテンフグ。
ウマヅラハギという魚がいますが、なんでこの魚は「イヌヅラフグ」という名前じゃないんだろう、と思ったり。

アクロバティックコバンザメ

こちらはどこの水族館にもいてる、いたって普通のコバンザメですが、くっつける大きな魚がいないものだから、水槽内のオブジェ? にくっついている姿。
ちなみに写真は撮ってないですが、別の水槽のコバンザメは仰向けになって床にくっついていました。
白浜水族館のコバンザメといい、どこかにくっつくことに対するコバンザメの執念は凄まじいものを感じます。

白というより黄色?

「とても珍しい」という、白いアカエイもいました!
遺伝子の突然変異でこのようなカラーリングらしいですが、黄金のエイでも通用しそうな色ですね。

左がニホンウナギ、右がバイカラウナギ
味が淡白で身が固いというオオウナギ
10万匹に1匹というパンダウナギ

浜名湖と言えばウナギですよね。
ちなみに母には「浜名湖にウナギ食べに行こうよ」というセリフで誘ったのですが、結局時間が無くてコンビニおにぎりしか食べられなかったのは申し訳ないことをしました。
それはそれとして、さすがにウナギの展示の種類が豊富な上に、味に関しても言及しているところがプロ魂を感じます。
ちなみに珍しいというパンダウナギは複数匹水槽にいてました。

この縞模様にドット柄は……。

すっかり大好きになったタカノハダイ、に似た(?)模様のヒレグロコショウダイです。
ちなみに「幼魚の頃の模様はゴンズイに擬態している」と書いてあったので、大人になると模様が変わってしまうのかもしれませんが……。
私、初めてタカノハダイを見た時に「こんな『子どもが好きに色塗りしました』みたいな模様の魚、いる?!」と衝撃を受けたのですが、他にもいたとは……。
「天地創造デザイン部」という漫画がありますが、あの世界観はあながち間違いではないのでは? と思いたくなるような、自然界の不思議。

・企画展「ギョなまえ展」

そして今回、そのタカノハダイについて衝撃的な事実が判明しました。
今、ウォットでは「ギョなまえ展」という企画展をやっているのですが、要するに「この生き物は地域によってこのような名前で呼ばれていますよ」と紹介している展示なんです。

哀れな名前、ツートップ

そんな中で紹介されていたタカノハダイのギョなまえ……「ションベンタレ」。
これを知った時の私の気持ちをお分かりいただけるだろうか?
たとえるなら、転校先で一目惚れしたクラスの美少女が、「すかしっぺが異常に臭い」という理由で陰では「屁こき姫」というあだ名で呼ばれている、と知ってしまった男子小学生の気持ち。
私は愛を試されているのだろうか?
ちなみに食べると磯臭いことやアンモニア臭がすることから、そのような名前になったとか。
秋~冬なら臭みが減って美味しく食べられるそうです。
同じ水槽に入っているもう1匹の魚はイスズミ、こちらのギョなまえは「ウンコタレ」……大いなる悪意を感じます。
名前の由来は、釣り上げる時に大量のウンコを出すということらしいので、「ションベンタレ」にしても「ウンコタレ」にしても、多分漁師さんがイラっとしてつけた名前なんでしょうね。

美しき青色

こちらは美しきカニ、トゲノコギリガザミ。
浜名湖周辺ではドーマンガニというギョなまえで呼ばれてるというから、夢枕獏さんの「陰陽師」にも出てくる蘆屋道満(あしやどうまん)から取られたのかと思いきや、甲羅が丸い=胴丸(どうまる)ということで名付けられたようです。
色がとにかく綺麗で、これと隣のシマイシガニ(ギョなまえ:トラガニ)と合わせて、母が気に入っていました。

このふわふわ感とピンクのつぶつぶ感がたまらん

ここで会ったが100年目、いや11年目。
私の日本全国水族館巡りのスタート地点である串本海中公園で初めて出会い、衝撃を受けた生き物。
あまりの美しさ、そしてこの浮遊感があのナメクジに似たウミウシの仲間?! という驚きから、水族館で「今回のMVP」を探すという考えが私の中に生まれました。
すなわち「今回のMVP」の原点。
私の見落としでなければ、今まで串本以外の水族館では見たことが無かったのですが……説明文を読んで納得、飼育が難しくてまだ謎の多い生き物だそうです。

・今回のMVP

そんな感動的なヤマトメリベとの再会を果たした私ですが、今回のMVPはこちら。

ブラックゴーストにちなんで、ホワイトゴーストと呼びたい

ハナビラウオです!
私の雑な写真ではまったく分からないと思いますが、この魚……

ハナビラウオがミズクラゲをつついているところ

クラゲと同じルックスなんです。
白さといい、ふわふわ感といい……なんで「クラゲウオ」という名前じゃないのか不思議なくらい。
……って、今ネットで検索したら、これとは別にクラゲウオという魚も存在するんですね;
しかもこの姿は幼魚の時だけで、成長すると普通に大きい魚になるとか。
更にクラゲつついてかわいい、と思ってたけど、実はミズクラゲを食べていたとか……えのすいトリーター日誌に書いてありました、勉強になります。

楽しいウォット行きから帰ってきて、次は青春18きっぷでどこに行こうかな、と一応計画を考えてはいたのですが。
先日起こった宮崎での地震(被災された皆様には心からお見舞い申し上げます)、からの南海トラフ地震臨時情報。
普段から地震が起こるたびに「いつ南海トラフが」とビビっている私は、もうしばらくは遠出はできないと思い、お盆休み初日に残り3回の青春18きっぷは売ってしまいました。
ということで、地震が起こるのか起こらないのか、私の気持ちが落ち着くまでは、水族館巡りはお休みです。
そもそも地震が起こった後に自分が生き残っているかも不安なくらいなので……どうかどうか、地震が起こるとしてもたいした被害も無く終わってくれることを祈ります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?