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猪突猛進【視覚詩】

私は草野心平さんの「天気」という詩がとても好きです。
「Q」が乱雑に入り混じってるだけの詩ですが、「Qは発音しないでください」という注意書きがあります。
かわうち草野心平記念館さんの2017年6月28日の投稿によると「Q」はおたまじゃくしを表現しているそうです。
文字を完全に形として捉えた1編です。

私は初めてこの詩を読んだときに雨粒が地上に落ちる瞬間かな?と思ったのですが、なんとおたまじゃくし。
まあそりゃそうか、心平さんだもの。

私は心平さんの「天気」のように言葉に意味を持たせない視覚詩は好きなのですが、文章としても成り立たせようとするが視覚的にも遊び心をもたせる視覚詩が苦手です。
理由はシンプルに文章としても読みづらく、視覚的に楽しむには言葉という概念が邪魔をしてくるからです。


ああ
あああ
ああああ
あああ
ああ

というような詩なら良いのですが、文章があちこちに散りばめられた詩は苦手です。
絵にも言葉にもならない。
強いて言うなら詩の墓場に似ています。

そんな頭の硬い私が視覚詩を書く日は来るのかなと、ふと気になりました。

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