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【小説】守護霊のりおちゃん

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「まさかわたしが乳がんに?!」 大分県別府市に住む主婦の小百合には、普通の人間にはない能力が備わっていた。特定健診で右乳房に乳がんが見つかった小百合は、摘出手術を受けることに。…
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#西川のりお

龍の通る道

令和6年1月4日。新年一発目の診察である。皮膚科の予約時間は朝9時だ。病院に行く前に、八…

大谷先生の豹変

令和5年12月25日。今年最後の診察である。わたしは鶴見にある「火売神社」にお参りしてい…

心はキャプテン・ハーロック

手術から一週間がすぎた。経過は順調だ。リンパ液の色は透明に近づいている。チューブが外れる…

のりおちゃんのこと

のりおちゃんは、わたしの守護霊的な何かである。わたしにもその姿は見えない。声も聞こえない…