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名誉の出費

パンデミックになるまでは熱心にスポーツクラブに通っていた。「体力作りも仕事のうち」なのがフリーランス。週に4回はレッスンに参加。メンバーさんたちとはサバサバした関係なのも心地よかった。お互いの共通目標はレッスンで気持ち良い汗を流すこと。名前も仕事も知らないが、定期的にスタジオで顔を合わせ、合間にたわいもないおしゃべりをする。それが私には良い気分転換になっていた。

しかし、2020年、感染症が深刻になりジムも休館。同時に私の関節痛も芳しくなくなり、遠のいてしまった。それまでは通常会員だったのだが、1カ月当たりの制限回数がある料金プランに変更した。それでますます疎遠になってしまったのである。

あれから2年。ようやくここ数カ月でまた行くようになった。きっかけは関節痛との付き合い方がわかってきたこと。かつてのような激しい動きはできない。でも、自分なりのペースで動いてみようと思うようになった。あまりにも久しぶりのレッスン参加初日には緊張してしまったが、メンバーさんたちが覚えていてくださり、声をかけてくださった。嬉しかった。

今月に入り、以前のように仕事スケジュールの合間にジムレッスンの日時をきちんと手帳に書き込むようになった。そして実際に参加するようになった。当初は筋肉痛でへとへとになっていたが、体が慣れてきたようで、こまめに参加するのが楽しくなってきた。

そして先日のこと。

ジムに到着して自動チェックインをした際、なんと「追加料金」が表示されたのである。これは月会費の上限回数を超えると、自動的に料金が都度発生するというもの。そう、通う頻度が高くなったおかげで、今月のMAX回数を上回っていたのだ。

都度の料金は2000円弱。一本のスタジオレッスンに参加してササッと帰宅する私としては、もったいないと思えなくもない。でも、私にとっては「名誉の出費」。なぜなら、ようやくここまでルーティンが復活してくれたから。

帰宅後、早速来月からの料金プランをもうワンランク引き上げた。頑張って通い続けたい。

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