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芸術も人生も「デザイン的思考」で

先日、新聞に折り込まれていた「日経マガジンスタイル」9月11日号。巻頭インタビューはスプニツ子!さん。アーティストであり、現在は藝大の准教授も務める。インタビューのテーマは「デザイン」。中でも次の言葉が印象的だった:

「与えられた環境をただ享受するのではなく、自分の手を加えてよりよくする。そんなデザイン的な姿勢で生きていると『世界は変えられる』ことが実感できるようになる」

確かに、例えば昨今の家電の劇的な進歩。消費者がより良い製品を求めていることと、技術者がそれにこたえようとする努力の結晶だ。現製品も十分便利。でも、さらに良いものをという思いが技術向上につながる。

生き方も同じ。だからスプニツ子!さんはそれを「デザイン的な姿勢」と説く。さらにこう続けている:

「『よくないもの』は『改善の余地があるもの』と捉えています。未来を変えるには、何よりデザイン的思考が欠かせません」

デザインやアートは本来自由だと私は思う。絶対的正解は無い。むしろ本人が自身の気持ちに忠実に伸び伸びと表現するものだ。だから、もし今自分が置かれている状況が「よくないもの」と思えたら、それは「改善を目指して良いこと」なのだし、その修正も自分自身の「デザイン的思考」に基づけばいい。

ついつい「正解」が欲しくなる今の時代。だからこそ、あえて「正解追っかけ状態」から距離を置きたいと私は思う。

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