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ぺん紹介 I Pilot S10

こんにちは。
ぺん紹介1本目は僕が1番好きなペンであるパイロットS10で行きたいと思います。よろしくお願いします。 

S10との出会い

僕はもはや日課というか習慣という様な感じでほぼ毎日気になる文具メーカーの公式サイトチェックをしています。(最近は毎日といった頻度ではできていないが)その習慣は僕が文具に興味を持ったかなり初めの方からその公式サイトチェックをしていまして、その時にパイロット公式サイトでS10に出会いました。パイロットの公式サイトは大手文具メーカーの中では比較的何と無く古さを感じさせるデザインでその原因の1つは使用している一部の写真の古さであると考えます。S10もその例外では無く、おそらく発売した当初の写真を使用しているものと思われます。しかし、僕はその発売時から使われていると思われるその古臭い写真に写ったS10の姿に少し魅力を感じました。ただし、その時感じた魅力はあくまでほんの「少し」なのです。しかしこの後、日々パイロットの公式サイトを眺めていくうちにS10の魅力に深く引き込まれていきました。そこで僕は定価よりも安いネットショップでS10のトウメイブルーを購入しました。

在りし日のS10の公式サイト。まだ価格が1000円+税。
(Wayback machineより)

S10について

S10について詳しく書いている文献やサイトはほとんど無いためここに書いておきます。(とはいえ僕もそんなに詳しいわけでは無いためそこは承知でお願いします。笑)
2000年代初頭に発売されたと思われます。Sシリーズの最初のモデルのS3が2000年発売のためその位だと思います。また本製品はパイロットでは唯一の、生粋の製図シャープに最も近いシャーペンです。意外とパイロットには「ローレットグリップ」、「テーパー状の口金」、「硬度表示窓」の製図シャープの三原則(?)を全て持ち備えたシャーペンは現行ではS10しか無いのです。ニッチとしては同時期に発売されたぺんてるのグラフギアあたりが同じでしょう。軸はかつては5色(トウメイブラック、トウメイブルー、トウメイレッド、トウメイグリーン、トウメイイエロー)で2023年にトウメイイエローが廃番となりました。これはその他のSシリーズでも同様です。また軸色は芯径によってある程度分かれています。
そして価格はS10という製品名からも分かる通り1000円+税、、、かと思いきや、まさかの1300円+税です。これは2024年1月1日のパイロットの価格改正により変更されました。もはやS「10」ではありません。笑、、、えない...
以上の事をまとめると、
・2000年代初頭に発売
・パイロットでは珍しい生粋の製図シャープに近い製品
・軸色は5色。2023年以降は4色。
   ・トウメイブルー
   ・トウメイブラック
   ・トウメイレッド
   ・トウメイグリーン
   ・トウメイイエロー(2023年以降廃番)
・芯径は0.3、0.4、0.5、0.7、0.9mmの5芯径。これらはそれぞれに軸色が決まっている。
   ・0.3mm:トウメイブルー、トウメイレッド(、2023年より前まではトウメイイエローもラインナップ。)
   ・0.4mm:トウメイレッド
   ・0.5mm:トウメイブルー、トウメイブラック、トウメイグリーン
   ・0.7mm:トウメイブルー
   ・0.9mm:トウメイグリーン
・価格は1300円+税(2024年1月1日より改正。それ以前は1000円+税)
といった感じです。

観察してみる

S10についてさらに詳しく見ていきます。

上のトウメイブルーのS10は僕が最初に買ったS10です。買ったのがだいぶ前なので少し年季が入っています。まずフォルムが美しすぎます。他社の製図シャープも負けず劣らずですがS10の美しさは格別だと思います。
まずはデザインから。
Sシリーズ特有のばかデカいグリップ部分がS10では特に強調されたデザインとなっています。このグリップの絶妙すぎるグリップ感がたまらんのです。また賛否(というか『否』の方が多いか??)ある透明な樹脂でできた軸も僕は大好きです。S10の独特な雰囲気はこの透明な樹脂に濃縮されていると言っても過言では無いと言って良い程この軸が良い味を出しているのです。安っぽいとの意見もありますがしっかりとしたフォントでデザインされた印刷もありそんな印象はあまり受けませんでした。

この洗練されたメカメカしさが良い。

ノック部は硬度表示窓付きのノックとなっています。この滑らかなデザインながら無骨なメカメカしさを感じるノック部もお気に入りのポイントです。某沖縄YouTuberさんがおっしゃっていたノック部の安っぽさも僕はあんまり感じませんでした。ただ1つ気になる点としては高度表示の位置と芯径の表示が全く合っていない所です。標準の硬度(S10の場合はHBかBかな?)には合わせて欲しい所です。これには個体差がかなりあるので店頭で買う時は確認すると良いでしょう。

僕の所有する全S10

僕はトウメイブルー以外にも2023年限定のバイカラーのものも持っています。(おいおい、1番好きなペンのくせに持ってるのは通常カラー1本とたったのもう2本、それも限定かよ!つまらないなぁ、なんて思わないでください。。。それでも僕はS10を愛しているのです。)この2本はいずれも通常カラーではありえない0.5mmの軸色となっています。軸がトウメイレッドのものは未開封です。

軸がトウメイイエローのものは軸の色が澄んでいてとっても綺麗です。通常カラーのトウメイイエローよりも色が澄んでいるのではと思います。通常カラーのトウメイイエローはどちらかと言うと茶色に近い気がします。まぁ、持っていないのですが。この2本の限定色はトウメイブルーを購入してからだいぶ間を空けて購入したのですが、比べてみると思った以上にトウメイブルーに年季が入っているのに驚きました。あくまで相対的に、ではありますが。

純正ケースも付属してきた。

上の写真はトウメイブルーを購入し、家に届いた時を再現したものです。このS10を購入したのがネットでの文房具購入初でしたのでパイロットの純正ケースが付属してきたのは想定外で驚きました。
次に書き味を
書き味としてはかなり「濃厚」な感じだと僕は感じます。S10を所有しもう随分と経った今では様々なペンを書いて書いて書きまくり、沢山の種類の書き味を知りましたが、購入した当時、このS10で初めて書いた時は感動しました。こんなにも書きやすいシャーペンがあるのか、と。その時感じたのがこのまさに「濃厚」な感じです。購入時標準装備だった芯がB芯であった事もあるかと思いますが、やはりあの時の感動は恐らくこれからも忘れる事は無いと思います。ノック感はカチッとした製図用らしくも少し柔らかさを感じる感じです。S10らしいです。口金もテーパーになっていて見やすいのは言うまでもありません。
最後に僕の妄想で描いた「S10 Ball Point」を。

金型はS20のボールペンのものを使っている体(てい)です。ただ、MPで芯径を表記していた所を「Ball Point」にしたのですが、何と無くダサいですね。S20のボールペンは素材とコスト上、軸には表記は無いためどうするか迷いましたが苦渋の決断でこうしました。パイロットのロゴを左寄せにする事も考えましたがそうすると印刷の金型(?)タンポ(?)を新規製造する事になりそうでそうするとコストがかかりそうで現実的では無い様な気がしたので却下しました。まぁ、所詮妄想であるのですが笑。

今日は僕の1番好きなPilot S10を紹介しました。ここまで読んで下さりありがとうございます。
では、さようなら。

24.7.26.Fri
沙苗