【工芸の話】着物イベントに行ってみた話

【きっかけ】
自分は工芸業界をV字回復させたいしさせられると思って転職をしたのですがその割にその系の話は一切書いてないな…と思ったので、「アウトプット」とは異なりますが、工芸系の話も増やしていこう、と思ったのがきっかけです。工芸系の話が溜まってきたらスピンアウトして自分のメディア作りたいなぁとも思っております。

【イベントの話】
最近プライベートで奄美大島に行ってみたのですが、その際、現地でこんな活動をされている大島紬生産者若手メンバー方の存在を知り。
本場奄美大島紬NEXTプロジェクト
https://www.style-plus.co.jp/test/ohshima-tsumugi/

そのプロジェクトリーダー(工房社長)の工房にお邪魔し、(リーダー不在だった中)、工房の説明など頂いていた後、リーダーから御連絡を頂き
「東京の着物イベントに行くので、会いましょう!」となった為。
行ったイベントはこちら。(本日まで)
きものサローネ in  日本橋
http://kimono-salone.com/

ご挨拶が主目的でしたが、
他にも生産者さんとお会いできないかな、
着物衰退とも言われているけれども、どんな方が着物を買われるんだろうか…といった興味もあり、現場に足を運びました。

結論。
決して悪いイベントでは無かったものの、思った以上にウチワなイベント
だった…。従来の着物愛好者だけでなく、着物に興味があるけど、一歩踏み出せない…といった方も取り込むイベントかと思って行ったのですが、
大体は反物、着物、帯、まさしくザ キモノ。
和小物など、もっとハードルが低いものもあるかと思っていましたがそれば一部…。ちょっと着物に興味あるけど急に購入はちょっと…という人たち(自分)にとっては相応にハードルが高いイベントでした。
手軽に買える・体験できるイメージゼロ。
このイベントの主旨はそれで良いんかな。
こちら側の反省を言うとしたら、もっと生産者様の情報を調べておけば良かったなと。どこも同じに見えて、ぐいっとコミュニケーションを図りにいけば良かったなと。個人的な収穫としてはイマイチでした。

一方、ご挨拶する予定だったリーダーの方…奄美大島紬 夢おりの里http://www4.synapse.ne.jp/yumeori/ の社長さんとはお話ができました。
プロジェクトをたてる理由など伺え、一つ視点が深まりました。このプロジェクトは応援したい。

【まとめ】
イベントに行き、得るものはあったかというと…モヤモヤするという得るものと、やはり現場に行き見ることで気づきはありました。
このイベント全体から感じるウチワ感自体が、着物業界衰退の理由では、など。
また、個人的に気づきがあったのは、大島紬のリーダーの方と話していた時
是非1反いかがですか、と誘われたときに答えられなかったこと。
本当に大島紬の生産者さんを応援したいなら、販売量を増やすために
購入するのがダイレクトなサポートになる。
でも自分はあまり着物に馴染みがなく、すぐ、ポーンと購入などできない。
ましてや着物を着る機会も少ない。
しかし、それで良いの?と。
伝統工芸を語る上では着物は大きな分野を占めることは必須。
基本的に自分は、工芸品の良しあしなど語るには、使ってみないことには
何も始まらないと思っているので、購入し、手元に置くことから
スタートする。では着物は?と思った次第です。
なので、(すぐに購入には至らなくても)まずは着物を着てみようと。
着るうちに、着物業界が縮小する根本原因も分かってくるのでは
ないかと考えています。
上記の自分の中での整理自体でも、すでにいくつも
着物衰退の理由が出ている気もしますが…。
とりあえず、着ます。体験します。年内に何度か。

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