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中世の豪族「房総 眞田氏(佐奈田)」ちょっと先祖話

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うちの先祖ネタに絡むものをまとめてみました。我が家は平安時代の終わりに相模国の佐奈田村から安房国の三原郷(南房総市和田町)に渡って土着した三浦一族の一派で「佐奈田/眞田(さなだ)… もっと読む
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#ふるさとを語ろう

act:8-大多喜城 城山のお爺さん

 オレが住む大多喜町には、ビックリなことにお城がある!オレが小学3年生だった1975年(昭和50年)に、この鉄筋コンクリートの『大多喜城(※1)』が出来た。なんでもこの城は戦国時代が終わる頃に、この地を新たに治めた武将が建てたものを再現したそうで、お城の中は博物館になっている。そんな大多喜城の一帯は、実はオレたちの格好の遊び場だった。 遊び場とはいえ、当のお城にはさほど興味はない、このお城は中々立派なものなのだが、オレたちがそんな勉強のニオイがする高尚なモノに興味が沸くわけ

act:18-今夜がヤマです【急の章】三途の川の畔に行ったのかオレ

前回までのお話 ↓  妙な揺れで空中戦艦ヤマデスから放り出されたオレは、黒い渦に引き寄せられて、どうやらそのまま渦に呑み込まれてしまったようなんだけど‥、 放り出された途端に瞼が重くなって、しっかりと見てはおらず、一体オレがあの後どうなったのか、実はオレ自身がよくわかっていないんだ。 ただ、今のオレは、異様に静かなところに、ぼぉーっと突っ立ってた。 静かなんてものじゃないな、まるで耳に何かが詰まってしまったように、全く音が聞こえないところだった。 さっきまでの異様な瞼の重さ