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無駄なシーンがこのドラマの魅力だった。【コントが始まる】


久々に色んなドラマを楽しんでみようと思った今クール。


その中のひとつ、「コントが始まる」がここ数年のドラマでも最高の作品だった。

正直、ドラマ情報が解禁された時は全く期待しておらず、録画予約すらしていなかった。

何かのきっかけで1話から見ることになって、見たらもう…このドラマにどっぷりとハマってしまい、最終回迎える頃には今期最高の、いや、ここ数年で最高のドラマになってしまっていた…。


印象的だったシーンは何個もあるけど、まず1話の

「何人に見えますか?」

「メロンソーダください」の伏線回収がきれいすぎてこのドラマにハマってしまったと言ってもいいぐらい。


あと3話の中浜さんが自分の過去を話すシーン。



このシーンは本当に友達の話を聞いてるような不思議な感覚になるシーンだった。

よくあるドラマでは使われないような、顔を覆って泣き顔が見えにくいシーンもたっぷりと使う。

セリフもぽつらぽつら、心から絞り出すような、過去を話していくシーン。

このシーンが大好きで、このドラマは通常だと無駄だと思われるようなシーンを見せてくれるドラマなんだって思ってからまた「コントが始まる」に対する信頼度が上がった。



似たようなことで言うとこのシーンも。

ただ洗車して話してるシーンなのに、めっちゃ泣けてめっちゃ笑えた。
本当に生きる希望みたいなものをもらった。



回を増すごとにマクベスのコントが面白くなっていくのが悲しかったり、もう潤平役の太賀さんがお笑い芸人にしか見えなくなってきたり(笑)

瞬ちゃんのお笑いセンスが爆発してるシーンとかも最高だったな…(テニスボールあやしてるシーン、ファミレスコント、貧乏ゆすりモールス信号が最高すぎて何回も巻き戻して見た😂)

周りのみんなが次に進んでいく姿を見て、「俺には何もない」って言っていた春斗の姿が自分を見ているようで心が痛くなったり、

里穂子先輩が過去を乗り越えて前に進んでる姿に勇気をもらったり、

つむぎちゃんの優しさに涙があふれたり、

奈津美の「いい女感」が最高にぴったりな芳根ちゃんの演技を見れたことが嬉しかったり…

このドラマを見れて本当に良かった。


「誰かの目に映るマクベスは、失敗の歴史に見えるのかもしれない」
最終回のセリフのひとつ。


私たちはマクベスに出会えてたくさん笑わせてもらったし、たくさんのことを教えてもらった。

この3ヶ月間、毎週楽しみで仕方なかった。
人生に楽しみを与えてくれて、ありがとう。



「コントが始まる」

陰でも陽でもなく真ん中だったなというか、ただの日常をマクベスのコントにしたような、楽しくてちょっと切ないドラマだった。
リアルなただの日常なのに、マクベスと中浜姉妹、奈津美の日常がすごく羨ましく見えた、そんなドラマだった。


やりたいことや夢を要求される世の中で、前に進まなきゃというより、前に進んでみようかなと思えるドラマだった。
大きい夢がなくても、その時に興味のあることや琴線にふれた些細なことを大事にしていこうと思えた。







またこんな素晴らしいドラマに出会えますように…!

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