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ダンス

5月5日にダンスの発表会があった。

私は趣味でバーレスクを習っている。
私が通っているスタジオがあるのだけど、そこには色んなダンスのジャンルがあって(バレエ、ジャズ、HIPHOP、ベリーダンス、フラダンスetc…)私がやっているのはバーレスク。

バーレスクってなに?ってよく聞かれるのだけど、明確なルールはないらしく、『映画・バーレスクに出てきそうな振り付け』のことをバーレスクというのだそうだ。
ずいぶんざっくりしている。
ちな、ダンスのジャンルでバーレスクというのは、日本にしか存在しないらしく、別の国行って「バーレスクやってます」と言うと、ガチストリップやってるんだこの人…、みたいな捉えられ方するからあまり言わない方がいい、と先生に教えてもらったこともある。
まぁバーレスクは、ちょっとエロティックなダンスね!ぐらいの認識に思ってもらって良い。

発表会は、各ジャンルごとにパフォーマンスを披露する。
お客さんの投票で、どのチームが一番良かったかを決めるみたいな、、
どこかで聞いたことある、、そう、
ほぼ地下ライブのシステムだ。
ほぼゲレロンステージ。
配信もある。
ほぼゲレロンステージだ。いやもはやゲレロンステージそのものかもしれないと思うほどだ。

システムはほぼゲレロンステージなのだが、場所は結構ちゃんとしてる場所でやる。
恵比寿ガーデンプレイスという、地下芸人が行ったら、地下ライブとの気圧差で9割方の芸人が高山病になるだろうな、というかなりオシャレな場所でやる。
恵比寿駅に降り立つと、吐き気、めまいなどの症状は特に現れなかったので安心した。
馬鹿でかいところで、お客さんが満席になる。
逆地下ライブだ。
激狭客二人ライブとはちがう。
逆ゲレロンステージだ。

人前でダンスするのは初めての経験だった。
私は早ドリしてしまうくせがある。

ハメ撮りではない。早ドリである。
ハメ撮りしてしまうくせはない。

ダンスの振りが早くなってしまうのだ。
ダンスの練習動画なぞを見ると、他の子より私の振り付けがだいぶ早かったりする。
お笑いと一緒でダンスも待つ、というのが大事だ。
どんなに面白いツッコミを思いついても早ドリすると面白さが半減してしまったりするものだ。

私はお客さんが多かったり、大きな舞台だったりすると“かかりやすい”くせがある。

ザーメンがかかりやすいわけではない。
ザーメンがかかりやすいくせはない。

テンションが上がりすぎて、空回りしてしまうのだ。
お笑いでもお客さんが多かったりすると、テンション上がって全く言う予定のなかった余計なことを言ってしまいたくなったりする。
昔役者をやっていた頃に、演技のレッスンをしてくれていた先生に言ってもらった「冷静にテンション高く」という言葉は好きで、舞台前などにかかってしまいそうになった時は、この言葉を今でも思い出すようにしている。

ダンスの発表会の前も、
一人一人に先生が一言声をかけてくれる場面があったのだけど、
私の早ドリするくせを知っていた先生は、「落ち着いてください」と私に言葉をかけてくれた。
前の子には「〇〇ちゃんは絶対大丈夫です」「〇〇ちゃんがんばってください」とか言ってたんだけどね。
「さなちゃんは落ち着いてください」って言われました。
先生よく私の性質を分かっていらっしゃる。

終わった後に、先生が真っ赤なダリアの花をプレゼントしてくれた。
なんて素敵な…こんなの地下ライブ出ててプレゼントされたことない。
うちに花瓶なんてもの存在しなくてせっかく超絶素敵なダリアをもらったのに床直置きダリアスタイルになってしまった。
ダリアも今まで床に直置きされたことはなかっただろうに。
初めて地下芸人の自宅に来たろうに。

不憫な床置きダリア


でも大丈夫!
セフレに相談したら「花瓶を買いに行こう!」と言ってくれた。
あとすこし!もうちょっと元気でいておくれ!ダリアよ!
お前をきっと素敵な花瓶に生けてやるからな!

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