難病の父は「可哀想」だなんて とんだ間違いだった
今年の父の日プレゼントは
ハンドメイドサイトで見つけたTシャツにしました。
ちょうど先週、
父が2ヶ月間入院していた病院から
リハビリのできる介護施設へ移る日、
入所手続きに付き添った際に、
「これ父の日のプレゼントね!」と恩着せがましく渡してきました🎁
今回の介護施設は初めてお世話になる施設なので
69歳の爺がこのTシャツ着てたらめんこいかな〜と思って。
(誰か...親父ッチを構ってあげてください)
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私の父は指定難病患者です。
全身の筋肉が衰えていく病気のため、身体の動作だけでなく、食べることも、話すことも、だんだん不自由になっていきます。
今回の入院も、自宅で転倒して脚を骨折したためでした。
ここ数年は、毎年のように転んでは骨折して 入退院を繰り返していたので、今年のお正月は 2年ぶりに自宅で過ごすことができて、一安心していたところでした。
不思議なことに、何回骨折しても、リハビリして必ず歩けるようになって帰ってくる回復力には驚いています。
とは言っても、進行性の難病なので、完治することはありません。
父は40代後半あたりから発症し、63歳で仕事を退職し、身体障害者認定を受け、介護サービスを受けるようになりました。
父の病気は仕方がないことだとわかっていても、
私はモヤモヤ複雑な気持ちになって悲しくなった日がありました。
友達のお父さんや、職場のOB達など、周りにいる60代の男性は 元気でバリバリ働いていたり、趣味やスポーツを楽しんでいるのに
ウチの父ちゃんは60代前半からデイサービスに通い、介護を受けている。
私が父の立場だったら...
周りはみんな元気なのに自分は思うように動けない、行きたいところにも自由に行けない生活なんて 悔しすぎて、とてもじゃないけど受け入れられない。
そう思ったのです。
ところが、
当の本人は 毎日とっても楽しそう 笑
介護施設では最年少だとチヤホヤされて
おじいちゃま おばあちゃまとお喋りして
誕生会ではみんなにお祝いしてもらい、
ヘルパーさんには毎日優しくしてもらい、
デイサービスに行く日は、楽しみにお迎えを待っています。
....
本人の本当の心の内は、わかりません。
そりゃあ、もし病気がなくて元気いっぱいだったら...という気持ちはあったとしても、
自分の状況を素直に受け入れて、スーパーポジティブに生きている父に対して、
「可哀想」なんて思ってしまったのは 私の勝手な思い込みで、失礼だったと反省しました。
そもそも、無事に定年まで働けて、60歳すぎても生きていられることが、世の中の全ての人に当てはまることではないのです。
前向きで、忍耐強く、自分ダイスキ人間の父。
決して悲観的にならないのは
性格なのか、田舎者のド根性なのか...
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父の影響で、
私は やりたいこと、特に自分の身体で経験できることを後回しにせず、すぐ挑戦することにこだわるようになりました。
お金が貯まってから~ とか 時間ができてから~
ってつい言い訳をしたくなるけれど、
未来の自分は、やりたくてもできない状態になってしまうかもしれない。
私は、ファンキーなおばあちゃま👵になることが今から楽しみで仕方ないのですが、
将来の私がパワフルに動ける体でいられるという保証はどこにもありません。
だからこそ、割とハード目な体験は 元気なうちに体験しておきたいと思っています⛰️🏃♀️💨
実家のアルバムで 父が若くて元気な時の写真を見つけたときに、なぜか私がほっと胸を撫で下ろしました。
ちゃっかりニュージーランドに留学していたり、
ラグビーをやってたり、海に潜って魚をとっていたり。
私が小さい頃にキャンプに連れて行ってもらい、サバイバルな体験をさせてもらったことを思い出しました。
これから先、
たとえ自分がどんな状況になったとしても、
受け入れて前向きでいられる強さがほしい。
時間も健康も有限だからこそ、
今を大切に、私自身の毎日の幸せ時間をたくさん増やすことに力を注いでいこうと思います🌷
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