見出し画像

素材の本質的な価値を表現し、世代を超えて共有されるものを届ける ーージュエリーブランド「SAN」が誕生しました


2020年4月に誕生したジュエリーブランド、「SAN」(サン)

“Generation-less(世代を超えた)” “Inherit(継承)” “Sharing(共有)” をコンセプトに展開されるそのデザインは、素材の本質にある面白さや愛らしさに着想を得ています。


画像1


世代や性別を問わず自然な雰囲気で身につけることができる、ニュートラルな印象のジュエリー。親から子、またその先へと受け継がれていくことを考え、年月を経ても輝きが失われない素材にこだわっています。


画像2


今回は、新しいジュエリーブランド「SAN」の誕生について、デザイナーの西坂が語りました。


画像3



受け継がれていくものをつくる


—— ジュエリーデザインという仕事の根底にある体験は?

私の両親は、ともに宝飾関係の仕事をしています。幼いときから宝石や原石が身近にある環境で育ったので、私が美術やファッションにおいて大事にしていることの大部分は、両親から影響を受けています。自分のデザインで石がより美しいものになるということに楽しさを感じ、私もジュエリーデザインを仕事にしたいと思うようになりました。


画像4


—— 「SAN」はどのような経緯で生まれましたか。

美大の工芸学科を卒業して社会人になった頃、「SAN」の前身となるブランドを立ち上げました。当時、同年代の子たちが持っているパールのネックレスは樹脂製品ばかり。樹脂のパールもいいけれど、アコヤ真珠や淡水パールなど、素材として可愛いものはたくさんあります。それを知ってほしい、もっと身近に感じてほしいという想いでスタートしたブランドでした。


画像5


年齢を重ねると、自分自身のために使えるお金が増えてきます。合金や真鍮のアクセサリーを身につけていた友人たちはいつしかシルバーを持つようになり、「18金のジュエリーを購入したい」という話を聞くことも多くなってきました。私自身としても「より長く使えるものが欲しい」と思うようになってきたタイミングで、コンセプトやデザインを新たに自分のブランドを再発表しようと思いました。それが「SAN」です。


画像6


まわりの友人が結婚や出産などでライフステージの変化を迎えるのを目の当たりにする中で、ブランドのコンセプトを新しくするにあたり何を大事にしたいか考えたときに、「自分の子どもや孫も使うことができる、受け継がれていくようなものをつくりたい」と思いました。「素材の本質的な良さを知ってほしい」という想いは以前のブランドからそのまま引き継いで、「SAN」のジュエリーにも、長く使うことのできる素材を用いています。



SAN - 3 -


画像7


—— 「SAN」には、どのような意味が込められていますか。

「SAN」という名前は、数字の「3」を意味しています。私にとって「3」は、いつも付きまとっている数字なんです。家族も3に縁があり、母が3月、父は9月、私は6月と、みんな3の倍数が誕生月です。あとから知ったのですが、今回の撮影に集まっていただいたモデルの方々も、全員3月うまれなんですよ。


画像8


「3」という数字は、建築やデザインの世界で、 “安定” を表すと考えられています。4点で支えると安定しないけれど、3点だと止まる。家族の結束の重要性を説いた「3本の矢」の教えや、「三代続けば末代続く」ということわざも、「3」がキーワードになっています。そんな数字の力を借りて、新しいブランドに「SAN」と名づけました。



自分のお気に入りを見つけるのはもちろん、それを共有することや、受け継ぐことの楽しみにも触れられるように。「SAN」のプロダクトを手にしたとき、その先にある時間の厚みを感じることができるでしょう。


次回以降は、素材をめぐるストーリーや、ジュエリーの美しさを長持ちさせるために自宅でできるお手入れの方法などを更新予定です。お楽しみに。


SAN Web - http://san-tokyo.com/

Online Shop - https://santokyo.buyshop.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?