ひかりのグリーン車に新横浜から乗ったら最悪だった話

青いひかりの超特急

私は今年3月住み慣れたダ埼玉を離れ、トヨタ県の某所に引っ越した。
クルマも持っていないので引っ越しには東海道新幹線を使うことになるわけだが、ここで問題が発生した。
宅急便で運びきれなかった自転車やらなんやらを持っていく事が確定していたので、特大型手荷物指定席を取らねばならなかったがそのことをすっかり忘れていたのだ。

自転車や鉄道模型、本など人間として最低限度の文化的な生活を送るためには必要不可欠なものを持っていくには確実に特大型手荷物になってしまう。
しかも、行き先はただでさえ本数が少ないひかりに乗るのが一番楽な場所である。
名古屋駅からクソ狭い私鉄線のターミナルを経由して荷物を持っていくなど現実的では無いことは明白だった。

3日前のバイトの昼休みに最寄りの駅まで行ったがグリーン車しか空いていなかった。動くのが遅かった以上仕方あるまいと思いながら4400円の追加料金を払って窓側の最後尾を予約したのだった。
まあ、ひかりのグリーン車なんか乗るやつおらんし、隣は来んだろうとの甘い考えもあったのだが。

当日、開通したばかりの東急新横浜線に乗って新横浜駅に降り立った。
新天地への生活に胸を膨らませ、新幹線の改札をくぐった。
しかしながら、その希望は夢の超特急ひかり号に乗った瞬間速攻で出鼻をくじかれた。

席無いじゃん

いや正確に言えばあるのである。
通路側に座った外人がスーツケースを私が座るべき山側窓側の席に置いている上、スーツケースが2つ置くべき場所になぜか置いてあった。

私はクソデカため息を吐きながら車掌を探す羽目になったのであった。
2両ほど隣の車両まで行くと車掌を発見したので、切符を見せながら席に外人がスーツケースを置いているのでなんとかしてくれと要請。
そもそも3日前に自分が取った時点で空いていたのだから、通路側の外国人観光客がきちんと指定券を買っていたのであれば、窓側は埋まっていたはずで品川駅を出た時点で後から乗ってくる人間がいるであろうことはわかっていたはずなので確信犯だったと言えるだろう。
車掌によれば本来の超大型手荷物スペースには無予約の外国人がスーツケースを置いていたらしく、それが誰のものなのか探していた。

そのことを聞いたとき「こっちはルール守ってるのになんでこんな目に合わなきゃならないのか」と言わんばかりの顔をしてしまったのはちょっと申し訳なかった。
彼も被害者なのである。

お電話ナンパ外人

さて、小田原を過ぎたあたりでようやく私は本来予約した席に座ることができた。
しかしながら、隣のモラルゼロ以下の外国人観光客はあろうことか電話をかけ始めた。

それも20分ほど、新富士あたりまで掛けていたと思う。
私は直接「電話をするならデッキでしろ」とやってやろうかとずっと思っていたが、それを実行する前にモラルゼロ外人は電話を切った。
しかし、狼藉はそれで終わらなかった。

なんと、前席の女性2人をナンパし始めたのである。
挙句の果てに斜め前の席に移動していった。

クソみてえな野郎だなと思いながら私はアイスを食べ終えると、さっさと降りる準備を整えて大荷物を抱えて新幹線を降りたのである。

そうして、私は今回のことで学んだことがあった。
それは

観光立国なんかクソ喰らえ!

と言うことである。
そもそも論としてインバウンドは外貨を国にたんまり落としてくれるからありがたいのであって、ジャパン・レール・パスという出血大バーゲンのフリーきっぷを片手に我が物顔でふんぞり返り、通常料金を払って快適な移動空間を求める一般客やモラルが無いインバウンドが現場の労働者に観光公害を浴びせかけて日本人が肩身の狭い思いをするのは言語道断ではないかと思うのである。

超絶割引のジャパンレールパスなど廃止にするか、最低でも7日間15万円ほどまで値上げするか、さもなくば日本人にも門戸を開放するべきなのである。

まったくもって我が国のおもてなしと言いつつ本国人にしわ寄せという名の無償奉仕を強制する奇妙な観光立国という政策は一刻も早く見直すべきだと思う。

こうして私は、東名間移動を大して割引もなく不愉快なインバウンドまみれのひかり号を見限り、便利で快適な自動車による移動に切り替えたのである。

しかし、クルマで帰ろうにもクソみたいなトラブルに巻き込まれまくっているのは別のお話であった…
つづく

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