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恵方巻き #35

昨日は節分。
「恵方巻き」を食べた人も多かったのではなかろうか。
現に私も昨日「恵方巻き」を南南東に向いて、無言で食べた。

この「恵方巻き」は、一体どういうものなのだろうか。

「恵方」とは陰陽道で、その年の福徳を司る年神様がいる方向を示しているらしい。
その恵方に向かって事を行なえば、「何ごとも吉」とされた。
そして、その方向を向いて巻き寿司を食べることから、その寿司が「恵方巻き」と呼ばれるようになったそうだ。

こう考えてみると、このような考え方や習慣は平安時代から存在している。

平安時代には、方違え(かたたがえ)という習慣があった。

方違えとは、陰陽道に基づいて平安時代以降に行われていた風習のひとつである。

外出の際、目的地の方角の吉凶を占い、その方角が悪いといったん別の方向に出かけ、目的地の方角が悪い方角にならないようにした。
例えば、東に行きたいが東は縁起が悪い場合は、一旦北や南に1泊してから目的地へ向かえば、目的地は東ではなくなるため大丈夫だと考えられていた。

方角で吉報を占う。

「恵方巻き」と同じである。

こう見てみると、私たちは現在の生活の中から昔の文化の名残を見つける事ができる。
つまり、昔の人の文化や風習は1000年経った今も密かに受け継がれている。

「歴史は繰り返される」
という言葉があるように、知らず知らずのうちに私たちは歴史を繰り返しているのかもしれない。

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