見出し画像

木曽殿の最期 #36

平家物語に「木曽殿の最期」という話がある。
この話は、とても有名な話。
そして面白い。

簡単に内容を説明したいと思う。

平家が時代を牛耳っていた時代。
木曽義仲(源義仲)が打倒平家を元に立ち上がる。
平家は京都にいたが、木曽義仲軍が平家を京都から追い出す事に成功。
しかし、木曽義仲は京都で好き勝手したため、後白河法皇が源頼朝に木曽義仲を討伐するように頼む。
源頼朝軍(頼朝がよこした軍勢)が木曽義仲を追い込み、最終的に首を討ち取る。

ざっくり言うとこんな内容だ。

木曽義仲はどうやって首を討たれたか。
もう少し詳しく話をしていく。

源頼朝軍に追い込まれた木曽義仲。
最終的に木曽義仲と今井四郎兼平(お守り役)の2人になる。
今井四郎兼平は、木曽義仲に自害するように勧める。
【*この時代は敵に討ち取られることは恥であった。】
しかし、木曽義仲は2人で一緒に死にたいという。
今井四郎兼平は、敵に首を討たれるのは末代の恥になるため、自害するように説得する。
説得された木曽義仲は自害するために、馬を進める。

今井四郎兼平は、敵の進撃を防ぐために敵の軍に突っ込む。
そんな中、馬を進めていた木曽義仲は、途中で田んぼにはまってしまい馬が動かなくなってしまう。
そこに敵軍が追いつき、木曽義仲は弓で首を討たれてしまう。

敵の「木曽義仲の首を討ち取った」という声を今井四郎兼平は聞き、これ以上戦っても意味がないと悟り、太刀の先を口に含み、馬から逆さまに飛び落ち、自害した。

木曽の最期…
めっちゃ死に方、恥ずかしくないですか?笑
なんなら、今井四郎兼平の死に方の方が何倍もカッコいいし…
この話、タイトルを「兼平の最期」にした方がいいんじゃないかと個人的には思っています。

天然でおっちょこちょいの木曽義仲。
一緒に死のうと言ってみたり、田んぼにはまってしまったり。
そんな光景を思い浮かべると、木曽義仲がとても愛くるしく思えてきませんか?

やっぱり、平家物語は面白い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?