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詩誌「三」70号 あとがき 石山絵里

三のメンバーと会えるのは年に数回ですが、作品やあとがきに書いてあるメンバーの言葉に励まされることがあります。

たとえば最近の号だと、「人生には、楽しい事ともっと楽しい事の二つしかない。」(六十九号 飯塚くんの『わたしと、わたしの叔父さん』より)、「結局のところは、そういった私のストレスなんてものは、水溶性なんです。」(六十八号 水谷さんの『前世』より)、「それでもやっぱりこんな自分もアリだよなと思います。」(六十七号 正村さんのあとがきより)など。作中の一部だけここに引用しても、読者の方には何のことか伝わりにくいかもしれませんが、日常の中で落ち込むことがあっても、これらの言葉を思い出して、情けない自分だって肯定していいんだ、とらえ方・考え方次第なんだ、と前向きな気持ちになる場面が私にはあったりします。
何気なく発せられた言葉は一人歩きして、どこかで誰かの支えになることもある。思わぬ形で、人と人はどこかでつながっているのかもしれません。

石山絵里

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