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車と腕時計とYシャツと私2

まず、私は長い間、腕時計には興味がありませんでした。遥か以前、小学校2年生の頃、親にミッキーマウスのイラストが施された腕時計を与えられ、腕の上で動き続ける機械の動きに魅了された私は翌年、シチズンのデジタル腕時計を買い増しし、内蔵のストップウォッチ機能で暇さえあれば遊んでいました。
まさに順調そのものと言える時計人生を歩み始めていた私にひとつの転機が訪れます。当時、デジタル腕時計にミニゲームが内蔵されているものが小学生の間で人気だったのですが、それを推し進めた画期的な『時計』が発売され、その代表が任天堂のゲームウォッチでした。それまでメインだった時計機能が逆にオマケとなり、もはや腕に巻くものでもなくなりましたが、当時の子供たちに大ヒット、空き地で草野球をする子がいなくなるほどでした。私も当然のように電子ゲームにハマり、続いてファミリーコンピューター、PCエンジン、メガドライブと順調にゲーム好きオタク少年の道を歩むことになり、その中で腕時計への執着は無くなって行きました。それからも腕時計はしていましたが、特に思い入れもなく、さらに携帯電話が普及してからは時間の確認はそれで間に合うため、完全にしなくなりました。
それから腕時計が興味の範疇から外れて長い時間が経っていたのですが、最近になって心境に変化が起きるきっかけがありました。


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