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中村航輔の移籍はあるのか?

どうも僕です。あけましておめでとうございます。

今年は、いつにも増して移籍市場が活況です。

先日天皇杯が終わったばかりですので、これから各チームの新チーム発表までの間で、まだ大物が動く可能性は高いですね。柏レイソルさんも例外ではありません。。

その柏レイソルですが、とりあえずそこそこうまく補強は進んでいるように思います。

傾向としては以下の3つが言えそうです。

・昨年、チャンスはあったものの主力になりきれなかった選手が軒並み放出
・ユース組を中心とした若手の武者修行期限付き移籍
・J2で台頭またはJ1下位でレイソルの予算内で獲得できる主力の刈り取り

今のところ、目立った昨シーズンまでの主力放出はありません。

逆に、J1上位ではないものの、2019年シーズンに台頭してきた選手を獲得できていることを考えると、今のところ「勝ちきってはないけど負けてもない」補強状況に見えます。

昨今、J2で結果を出した選手がJ1に引き抜かれた場合、結構上でも活躍するケースは増えているので、20年の新戦力には期待しています。

柏レイソルの場合、特に2019年に積み上げたものとかないので横一線でスタートです。今までいた選手のアドバンテージがあるとすれば、ネルシーニョの好みを知っている、くらいなもので、戦術的なことで有利とかはないでしょう。(監督の特性を知っていることがアドバンテージとしてでかいかもしれませんが、、)

キャンプでしっかりネルにアピールすればチャンスはきっとあるはずです。

GKの動向はどうなるのか

で、一抹の不安があるのがGK陣の編成です。

キム・スンギュの獲得、かつ、中村航輔の川崎フロンターレへの移籍が噂されています。

中村航輔に関しては、川崎の話が出て来る前は「海外移籍の意向を伝えた」とあったので、どっちなのかが判然としない状況ですが、これに関して、勝手に予想を組み立ててみたいと思います。

個人的には、残留か海外かなーと思っています。

理由は以下3点

・川崎のGK編成は終わっているように見える
・海外から具体的な話はない(らしい)
・残留して五輪OA狙って活躍→海外就職活動の方が合理的

だからです。

フロンターレのGK陣の編成

まず、フロンターレのGK陣です。

昨年終盤にレギュラーを奪取した新井が移籍したものの、チョンソンリョンが残留、そして安藤。さらにセレッソから丹野、愛媛から馬渡、山口から藤嶋を獲得しています。

ということは、この時点ですでに5名います。

そして、川崎は今シーズンはACLがありません。

なので、セカンドGKに不安は残るという見方はできるものの、GKをこれ以上増やす要素はそんなもんです。

「元」とはいえ、ソンリョンは韓国代表でやれる選手ですし、中村は日本代表。競わせたいチームの意図があったとしても、どっちか夏に移籍するだけなのでは?と思わなくもありません。

具体的な話がない

次に、どうやら具体的な話はないらしいという一報があったことです。

GKの場合、フィールドプレーヤーと違って海外移籍は比較的難しいのは確かだと思います。

ヨーロッパともなれば、全盛期カミンスキーがスタメン取れないわけですし、よほどアピールしないと難しい。

その点、中村の場合は、

・J2にいたこと
・国際的なアピールが不足していること
・サイズ

の3点が海外移籍の具体的な話をもらうにはちょっと難しい材料になっていると思います。

まず、クラブがJ2にいて、どうしてもレベルが一個落ちるリーグにいたことは海外移籍をする上でマイナスに働くことはあってもプラスには働かないでしょう。

こういうと、J2なめるな勢の攻撃に合うのですが構いません。レベルは落ちる。

さらに、代表でもE-1にこそ選ばれましたが、アピールできたとは言い難い。失点の内容もよくなかったです。

かつ、W杯予選など、より重要な試合では出場できていません。

当然、クラブでもACLはないので、国際的なアピールがどうしても足りてないのが現状でしょう。

2019年シーズンの状況で、海外からオファーがあるとすれば、よほどきめ細かくずっと追っかけていてくれた、ということになるので、あるとすればむしろ期待が持てるのではないかと思います。

最後にサイズ。

近年、でかくて動けるGKが多くなった海外において、中村の場合はどうしても小さく見えてしまう。

サイズが大きくて同じくらいの反応ができるGKが入れば、そっちを取るでしょう。

この点はスイスのゾマーさんをお手本にするなどして、今以上に努力してサイズのハンデを補ってあまりあるプレーをする必要があります。

五輪を狙うのがいいのでは

という感じなので、本当に海外移籍を狙うのであれば、20年の夏までにめちゃくちゃ柏で活躍し、森保さんを振り向かせてOAで五輪代表入りをする。

そして、五輪で猛者ども相手に活躍しまくれば、活路は開けるように思います。

実際、見つかれば欲しがるクラブはあるだろうと思うので、まずは見つけてもらうことが大事なのではないかと思うのです。

GKの場合、フィールドよりも見つかりにくいので、「相当の」活躍が必要ですが、海外移籍の可能性をこじ開けるには最も合理的に見えます。

あとは、代表が関わる試合には必ず召集され、かつ試合に出ていることが大事だと思います。

だがクラブの心情は…

さて、対する柏レイソルですが、そもそも、「本当にキム・スンギュ来るの?」という話です。

これに関しては、「来るんじゃないか?」というのが個人的な予想です。

なぜなら、航輔の海外移籍の意向がある以上、保険はかけておきたいからです。

レイソルの保有GKは現在6人。

桐畑、中村、滝本、猿田、松本、佐々木

です。

そのうち、猿田のガンバへの期限付き移籍は発表になっていますが、新卒で入って来る松本と、2種の佐々木を入れて所属しているのは5名です。

中村が抜けると2ndGKは桐畑か滝本となりますが、舞台がJ1と考えると一抹の不安が。

編成がそろそろ終了するこの時期に、中村の去就が未確定というのは、チームとしてはかなり不安です。

万一、キャンプ直前に抜けたらどうすんの??って話なので。

ただ、中村移籍が実現しなかった場合、少なくとも夏まで中村・スンギュという日韓の代表GKを抱えることになります。

GKという1つのポジションに、柏くらいの規模のクラブが日韓の代表GKを抱えるのはちょっと考えにくい。

そして、編成上も6人になって明らかに過剰です。

とはいえ、やはりチームとしてはめちゃくちゃ怖いので、スンギュを獲得しには行っていると思うのです。

最悪のケース

個人的に想像している最悪のケースが2つあります。

1つ目が中村残留、スンギュ獲得となって、スンギュがスタメンになった場合です。

そうなれば、おそらく夏に中村は国内移籍をすると思います。放っておくクラブがあるとも思えないので。

2つ目が海外行きたいから契約解除なりして退団、見つからないから国内の他クラブへ加入というパターン。つまり、かつての権田さんのパターンですね。

中村の人生ですから、本来的にサポーターがやいのやいの言うべきでもないのですが、どうしてもモヤついてはしまいますよね。

なので、スッキリこの冬に移籍して、スンギュを迎えるか、航輔残留でした!スンギュ?なんの話?が一番スッキリするんですが…

まとめ

私個人としては、中村を海外で見てみたいと思うので、チャンスがあるのならチャレンジしてほしいと思っています。

ただ、国内の他のチームでみたいとは思わないので勘弁してけろと思っている次第。

GKという1つしかない椅子を争うわけですから、フィールドプレーヤーほど過度な競争を煽るのもマイナスに働きます。

なので、中村はこの1年残留して、J1でチームを勝たせる活躍をしつつ、代表に定着&スタメン奪取を狙って21年シーズンからの本格海外参戦だとどうなのかなと思う次第。

とはいえ、中村本人の人生ですから、外野が言うことに左右されず、冷静にキャリアを考えてもらいたいと思うのも本心です。

そんな訳で、どうなるか見てみよう…