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【スプラトゥーン3】どうしても勝ちたいあなたへ

 スプラトゥーン3、Ver.2.0 2022冬 Chill Seasonが始まりましたもっと細かく数字刻んで毎週バグ直してね。皆さん楽しんでますか? 2022年11月8日の時点で、日本国内501万本、海外で289万本。全世界総計790万本も売れているそうです。モンハン、ポケモン並ですね。これを書いてる今頃は800万本を越えてるんじゃないでしょうか。

 ともすればスプラの世界で、これだけの数の人が血で血を洗う、もといインクでインクを洗うほどの争いをしているということになるわけです。
「なんか面白そう」で入ってきた新人イカちゃんスプラ3新規勢達はこの荒波に揉まれることとなります。おやおや。実にワクワクする話ですね。おそらくいろんな困難にぶち当たり、さぞ可愛い姿を見せてくれるのでしょう。

 というわけで今回は、最近スプラトゥーン3を始めた人向け、もしくは勝てなくてしょんぼりしてるあなた向けの内容となります。どちらかというとスプラ3から本格的に始めた某夫婦や、負けを重ねて職場でしょんぼりしているあなたや、「ンギィィィ次は勝つ…!」と牙を向いてる系女子に向けた内容です。多分見てますよね? そうあなた友人達のことです。

 これは、「勝てない。勝ちたい。じゃあどうすればいいの?」に対する私的な答え。勝てない人は、これを見ればある程度なんとかなるよ、というつもりで書いてます。ここに書いてあることが全部出来れば、少なくともスプラ2基準でX到達、スプラ3から始めた人でもS+10は行けるはず。

時間さえあればもっといける。
大丈夫、なんとかなるよ。

 やれば、勝てます。
 勝てるようになった俺が言うんだから間違いない。

 ただ書いてある内容は120%精神論ですのでご注意。
 攻略情報が欲しい人はついったー。
 動きが見たい人はようつべ。
 データが欲しい人はどこかの企業wikiでも見てください。
 公式のアプデ情報も見逃さずに。

 あとはクッソ多い文字を頑張って読んでね。
 準備ができたら…よーしイクゾー! デッデッデデデデッ! カーンッ!





勝つための、プレイ環境

 勝つためにどうしたら良いのか。
 自分がプレイする時の環境はどうなってますか?
 ベストを尽くすにはまず身の回りから。
 事前準備はしっかりと、というやつです。

■プロコンを使う
 スプラ3は短時間での入力がかなり多いゲームです。しかも勝ち負けがはっきりした対戦ゲームともなれば、試合の瞬間だけは自分の気持ちとイカちゃんの動きが一体化シンクロできるほどの入力装置が必須。そう考えると備え付けのコントローラーでは心許ない…っていうかイカロール連発したらアナログスティックが壊れそうで不安…
 なのでプロコンを使いましょう。いわゆるNintendo Switch Proコントローラーというやつです。正直ちょっとお高い(希望小売価格:7,678円(税込))ですが、他のありとあらゆるゲームで使い回しが効きますし、なによりスプラトゥーン2を2000時間遊んでも壊れなかったほどの耐久力実体験を誇ります。損はさせませんよ。さすがニンテンドー。

 なおプロコンは転売ヤーの餌食になっていて品薄であることが多いです。なのでどうしても手にはいらない場合はニンテンドーショップを回ったり、自己責任で海外マーケットから正規品を逆輸入したり、HORIさんなどサードパーティ製のコントローラーを検討してみるのも良いかもしれません。選ぶ時はジャイロ機能があるかどうか確認を忘れずに。
 なお俺が今使ってるプロコンもユーロ圏のネットショップから購入したものです。動作に問題はなく、輸送費込みで大体定価よりちょっと足が出るくらいでした。どうしても手に入らない場合はこういったやり方もありますよという一例として。

 あとは意外な落とし穴ですが、Switchのコントローラーは有線の方が入力遅延が発生するという特性があります。オンライン対戦ゲームであることやジャイロを扱うという点からも、Proコンは無線でプレイしてください。

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■ジャイロ感度の設定を行う
 上記で説明したようにスプラ3はジャイロ機能を多用するゲームです。チャージャー使いの中にはジャイロを切るマニアック狂人な人もいますが、スプラをやるならジャイロ操作は必須と言っても過言ではないでしょう。とはいえ自分の感覚に合わせないと手がブレまくって当たらなくなるので、好みの感度を見つけるか、もしくは初期設定に自分を寄せるか、どちらかの方向性で慣れるように練習してください。ようつべに動画を上げているような上位ランカー勢は「+5しか勝たん」って人ばかりですが、特別な訓練を積んでいる人エリート変態ランカーの言葉は鵜呑みにせず、ちゃんと自分に馴染む速さを見つけてください。慣れてきたらブキに応じた速さを設定するのが良いでしょう。チャージャーは遅め、短射程は早め、とかね。
 私はジャイロ感度は中央値(0)で、スティックのカメラ移動だけ早く(+2)しています。


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■モニターでプレイする
 Switchの液晶画面はたしかにキレイですが、大画面で状況を把握したほうが対応もしやすいし取りこぼしも少なくなるのは当たり前。というわけでテレビなりPCモニターなりに繋いでプレイしてください。これは単純に視界を広く使えてわかりやすくなるのはもちろんのこと、「今のどこから出てきたの!? 今の見えなかったんだけどチート!?」というアホな言葉を言わないようにする為でもあります。現場猫の如く「確認ヨシ!」してください。
 こだわる人は応答速度の早い(残像が残りづらい)モニターを使用している人もいますが、一般的なものでまず問題はないでしょう。「今のラグじゃない!?」と気になる人はこのあたりもご検討ということで。


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■回線の準備は万全か
 「まさかwifiでバンカラマッチしてるヤツいる!? いねえよなぁ!?」
 というのはさておき、回線速度の安定した状況でプレイしてくださいということです。一番いいのは専用アダプタを買ってきて、Switchドックにインターネット回線を有線接続すること。これで回線の不安定さはほぼなくなります。その場合、LANケーブルは最低でもCat5e以上のものを選んでください。Cat6Aを使えばまず問題はないでしょうが、それ以上のものは選ばないように。「なんで?」って理由が気になる人は検索検索ぅ!
 あとSwitch本体の設定から接続テストで自分の状況を調べておくといいでしょう。スプラ3はそこまで一度に大量のパケットを扱うものではないはずですが、通信速度が早いに越したことはないです。またNATタイプをAにしたほうが接続エラーは減ると思います。このあたりはGoogleるとすぐに出てくるので確認してみてください。

こうなってたらOK。

 それでも安定感が得られない場合はルーターを新しいものに変えたり、プロバイダを見直すというのもご検討です。プラン見直しで安くなったり回線が早くなったりするかもしれませんしね。ただ見直しの際はPing値が少ない応答速度が速いかどうかの確認を忘れずに。


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■Switchを定期的に再起動する
 超大雑把に説明しますが、プログラムというのはメモリ上にゴミが残ることがあります。それが動作の何に引っかかるかわからない。実際スプラ3の初期ではスリープで使用し続けてると弾が飛ばなくなるバグもありました。なのでラグ、エラー、処理、その他諸々が軽くなる対策として、定期的に再起動(初期状態に落ち着かせる)しておきましょう。再起動すればメモリ上のゴミも消えます。
 とはいえそんな内部状況、我々一般プレイヤーが詳細に把握することなんて出来ません。なので「一週間くらいスリープ→起動を繰り返してるなー」とか、「これから昇格戦! ベストを尽くす!」なんてときに再起動するといいと思います。つまりお祈り。


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■集中力を高める
 勝ちたいからこそ集中する。つまり集中できる環境を作ろうということです。暗室でプレイする、ヘッドホンを使う、家族の声がかからない時間帯を選ぶ、やらなきゃいけない宿題を終わらせておく…自分自身の現状を振り返り、憂いのない状態で対戦に望むというのが大事です。
 一番お手軽なのはやはりヘッドホンを使うこと。敵がどっちから来るのかの把握はもちろん、潜伏時のぷくぷく音で「そこか!」と場所の予測を立てることも出来ます。上位勢は当たり前のようにやってきますし、私も自分の投げたスプリンクラーの音を聞いて「え、敵が回り込んでる!?」ってアホな勘違いをするくらいには反応するようになりました。
 ただ、特別良いヘッドホンを使っているからといってニュータイプになれるわけではないので、左右が聞き分けられる(オーディオテクニカの3000円くらいの)やつでいいです。



勝つための、ブキに対する考え方

 どこの動画やサイトを見てもこれがメインコンテンツですよね。
 でも結局は「なぜ、そうなのか?」が一番大事。
 というわけで、ブキに対するアレコレです。

■強いブキを使う
 スプラ3はオンラインゲームであり、バージョンごとに細かな修正が入ります。なのでVer.ごとに強い武器は変わりますし、必ず突出したものがあるはずです。それがいわゆる環境ブキ、強ブキというもの。勝ちたいならぜひとも使っていきましょう。ただし使うからには「なんで強いと言われるのか」を考えるのを忘れずに。強さにはちゃんと理由がありますし、それを理解すれば弱点も見えて敵側にいた時の対策も自然と身につきます。「敵を知り己を知れば」というやつですね。とても大事。
 で、「結局強いブキってどれ?」と思ったら、とりあえず今ならスマッホに『Nintendo Switch ONLINE』アプリを入れて、イカリング3でXランキングを見てください。あ、TOP10は参考にならない何使っても強いので、11位~100位くらいで多く見られるブキを見つけてください。それが環境ブキ、強ブキです。わーどのルールもシャプマがいっぱいだー。

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■強いブキに対して効果的なものを使う
 強いとされるブキをみんなが使うのは当然。なので強い武器に対して効果的なブキを持つというのも勝率を上げるのに有効な考え方です。これはブキだけでなく、例えば「.52ガロンが多いから対物ギアを積もう」「カニタンクが多いから対策できるムーブをしよう」みたいな考え方にも繋がっていきます。いわゆる「メタを張る」「メタる」と言うやつですね。なかなか難しい場合は、「試合には負けたけどアイツには勝った!」から始めていきましょう。小さなことからコツコツと。

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■汎用性のあるブキを使う
 スプラ3は4v4のゲームですし、自分ひとりで勝利するのもなかなか難しい作りをしていますから、連携や組み合わせも重要になってきます。とはいえマッチングは(ある程度の指向性はあるものの)ワチャクチャな印象です。ハイドラ2vsリッター2とかいうヒドイマッチングすら普通に起こりえます。Ver.2.0になってからだいぶ改善されたという声も聞くようになりましたが、それでも編成事故は避けられません。だからこそどんな味方が来てもある程度対応できるブキを持つという心構えが大事。
 「じゃあ具体的に何を持てばいいの?」ってことですが、スプラ3においては「そこそこ塗れてそこそこキルが取れてそこそこ射程があるもの」となります。もうおわかりですね?現Verではスプラシューターシャープマーカーです。…ん?

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■ルールに沿ったブキを使う
 ガチエリアでは塗りの強い武器が有利ですし、ガチアサリでは足の早いブキが有利。このように試合のルールに照らし合わせたブキを持つのも勝ちに向かうには大事な要素です。おそらく皆さん当たり前のようにやっていると思いますが、この考えはブキだけにあらず。

「ガチエリアに塗れない武器ハイドラントを持ってきてしまった…
 しょうがないので敵をぶっ倒して奴らのシミで塗ることにしよう

 こう考えればOK。
 いえ、決して冗談じゃないですよ。大事なのは状況に沿った思考とそれを実行する練度。つまり試合中、ルールに対して自分の武器で何をすればいいのかを常に考えてください。

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■好きなブキを使う
 これは好みではなく、自分の手に馴染んでいる練度の高いもの、という意味です。追い詰められたとき最後に頼れるのは使い慣れた愛用のブキ。塗れなくてもいいし、足が遅くてもいいんです。自分のベストを引き出せるブキを使う。それを見つけるのが大事。
 もっともこれは「あーメインブキじゃないから負けたわーw」って言い訳を自分に作らない、という意味でもあります。メインだとかそうじゃないとか、そんなの相手が考慮してくれるわけないじゃないですか。こういった言い訳は一番非生産的で無駄なのです。負けは負け。それが全て。…イヤでしょう?
 逆に、好きな武器を使って負けたなら多少は納得いきますし、「次こそは!」って気持ちにもなるんじゃないでしょうか。そういうの大事。

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■自分のブキを疑わない
 負けが重なってくると、「やっぱりこのブキがダメなのかなー」って思うことはあるでしょう。ブキが弱い。もしくは自分の手になじまない。理由は何でもいいですが、伸び悩むとそれを乗り越えたくていろいろと考えてしまうものです。でもちょっと待って、その考え方は危険。だってそうでしょう? 今までだってあなたはいろんなことを考えた結果そのブキを手に持っているわけじゃないですか。つまりあなたにはすでにいろんな積み重ねを持っている。それを大事にしてください。自分の愛用ブキを信じる…つまり裏を返せば、使用ブキを信じられるほどの知識を仕入れるのです。



勝つための、動き

 いろいろなブキとステージがあれば、いろいろな動きがある。
 つまるところうまくなれば良い。でもすぐにうまくなれるわけじゃない。
 じゃあ今からどう考えていけばいいのか。その一例です。

■自分の役割を考える
 ようつべなど他者の実況動画を見ている人なら、「あー味方はハイドラシャプマリッターと俺ローラーね」なんて、試合前にブキの名前を読み上げている配信者がいるのはご存知だと思います。自分と味方の組み合わせを見てどう動くかを考えているというやつですね。自分が短射程なら「頑張って前に出て長射程が動きやすくしよう」、自分が長射程なら「やっべ味方リッター2かよw立ち位置かぶらないようにしようwっていうかこれだめ編成事故だろw」なんて思ったりしてください。つまり、今の自分のブキと味方の編成と試合のルールを考え、自分の役割はなんだろうという思いを常に持っておくことが大事。敵をキルするだけでなく、塗れない味方が多いなら動線を作るために塗る、味方が動きやすいように相手のヘイトを稼ぐ…やれることはたくさんあるはずですし、それで負けたとしても自分の経験値として蓄積します。無駄な負けを作らないように。

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■ルールごとのMAPの把握
 スプラ3は同じステージでも、ルールによって作りが微妙に変わります。そのルールに沿った攻略法というものも当然出てくるので、ステージの把握はしっかりとしておきましょう。出来れば全部丸暗記が望ましいですが、いきなりそれはハードルが高い。なのでまずは「このステージ、ガチホコのルートはこっちのほうが簡単そうだな」と思ったり、「俺のブキだったらこの高台からエリアを広範囲に塗れるな」など、自分のブキに有利な移動経路やポジションを見つけることから始めるのが良いと思います。広場のおばちゃんに話しかけてさんぽしてくるのもいいですね。対戦を重ねるうちに自然と知識は増えていくはずなので焦らずに。

「さいぱゥォい軒」って何。
イカ語は難しい。


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■人数差を常に確認する
 「スプラトゥーンは塗るゲームだ! キルを取らなくても勝てる!」
 …っていうのは、初心者を沼に鎮めるためにイカ研究所開発陣が用意した建前です。本当に勝ちを重ねたいなら「つまるところ全員倒せば忍殺よいのだ!!」となります。もちろん「それが出来れば苦労はしねェ!!!」なので、せめて自分が有利に動けるような状況を常に把握しておきましょう。味方がやられてるなら突っ込まないで生存第一、押してる時は自分も一緒に押す。まずはここからはじめてください。これが出来るようになるだけで確実に勝率は上がっていきます。単純で、超重要で…意外と出来てない人が多いです。
 慣れてきたら「相手がスペシャル溜まってるな」「味方がスペ溜まってないから待とう」って考えられるようになってくるはず。だいじ。

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■あせらない/油断しない/諦めない
 どのルールだろうと、「あと少しで勝てる!」って時は視界が狭まります。ちょっと落ち着いて攻めれば逆転できたかもー!…って言わないためにも焦りは禁物です。また逆も然りで、リードしてる時は余裕が生まれ盤石な攻めをすることができますが「勝ったなガハハ」と思ってると最後に押し切られて逆転されてしまう、というのもスプラ3あるあるです。経験したことある人も結構多いんじゃないでしょうか。
 つまり勝ちが決まるまではきっちりとした動きを通す。どんなときでも平常心、忘れちゃダメよ。



勝つための、メンタリティ

 メンタルリセット。
 やはりメンタルは全てを解決する。
 そう、勝つためには気持ちを強く持つのです。

■マッチングの時間帯を考える
 時間帯によってプレイ層が変わるのはネトゲあるあるですよね。スプラにおける強い層は大学生~社会人くらいの年代が中心。ともすれば、そういう人たちが多い時間帯はなかなかに過酷な戦いが予想されます。逆にキッズが多い時間はそうでもなく、サクサクと勝てることもあるでしょう。またコアタイムと言われる、プレイ人口が多そうな時間はやはり勝率もブレます。むしろそこで安定して勝てているのならかなりのウデマエだと自信を持っても良いです。
 とまあ相手の強弱はあるかもしれませんが、オンライン対戦の仕組み上、プレイ層と強さの揺れ幅はしょうがない所があります。そもそもに我々はロボットでなく人間なので、常にベストを尽くせるわけでもない。なので自分のベストコンディションを発揮できるという意味でも、勝ちやすい時間帯を把握しておくというのは大事です。狡い方法チート改造ではなく、一つの戦略としてご検討ください。
 そもそも試合が始まれば相手が誰であろうと関係なく全員平等。それがスプラの良いところ。

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■「味方が弱い」はありえる。でも…
 プレイヤーネームに「みかたがよわいw」「チャーはクソ」ってつけてる人をたまに見ます。あんまり気分のいいものではありませんが、確かに「そんな遠いところで各個撃破されてもフォローに行けないよー!」ってことはありますし、「永遠に前に出てきてくれないから3v4を強いられてるんだ!」って言いたくなる時もあります。つまり、明らかに変な動きをする味方はどこにでもいます。勝ち負けがはっきりしているゲームですしチーム戦ですから、味方が弱い、はありえてしまうのです。ですがスプラ3は、味方へフォローは出来ても支援はできません。なので自分のできることをしつつ、逆境の練習だと割り切りましょう。むしろ「そのムーブはヤヴェーイから先に出てなんとかしとくー!」が出来れば、あなたは一段高みの強さを手に入れられるかもしれません。そう、お前がキャリーするんだよ!

 そもそもに、自分はどうですか。
 味方が弱いと言う前に、自分のできることをやりましたか。

 他の味方を囮にしてキルを稼いで「俺は仕事してるのに文句言われる!」ソイチューバーって言ってませんか? 前に突っ込んで死にまくりつつ「俺は前線を上げてアサリを入れるスキを作った!ボールドマーカー 荒らしてエリアを塗れる時間を稼いだスパッタリー!」って言ってませんか? …試合時間すべて、ベストパフォーマンスを発揮できていますか? 
 初心者笑うな来た道だ。明日は我が身だ驕れるな。ランクが上がっていけば、自分もいつかその「弱い味方」枠になるということを忘れずに。できることは研鑽を積むのみです。

 味方が弱いと思うなら、そこから学びとれることや、できるムーブは多く存在します。自分の経験値にできるように考えてください。
 ただいちばん大事なのは、ごちゃごちゃ考えて自分を腐らせてしまわないように、っていう点。これが一番良くないので。

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■煽らない/挑発に乗らない
 スプラトゥーン界隈では、相手をキルした後にセンプクを連打してちゃぽちゃぽするのを「バカにする行為」として扱う風潮があります。これが煽りです。安全なところからずーっとキルを取ってきた長射程リッターを始末した時、裏周りをしようとした敵の動きを読んで倒した時、圧倒的に勝利できる時など、「やーいやーいざまあー」と思ってしまうのは人のサガ。スプラ3になってからずいぶんと少なくなった印象ですが…イカやクラゲと違ってにんげんはおろかなんです。
 これ、ゲームとしてはまったくもって意味のない無駄な行動です。しかもスプラはやられやすいゲームなので、100%やられない、という状況は有りえません。煽って調子に乗っていたら仕返しされて煽り返されてる人や、挑発に乗ってデスを重ねる人なども結構見てきました。傍目から見れば「行くな! 罠だ! 戻れ!」って気分です。
 何にせよ試合中にはホントに意味のない行為であり、煽る/挑発に乗るということはそれだけメンタルが揺さぶられているということでもあります。なので試合中は冷静に、淡々と勝ちに向かって進むことを徹底してください。
 世の中には「位置情報を意図的にズラすバグ悪用野郎だから、ちゃぽちゃぽは通報する」という考えの人もいるようです。その是非はともかく、なるほど一理ありますね(にっこり)。

 なお、どうしても頭が温まって我慢できない場合は、試合終了間際に対象の相手をキルしにいってください。私はそうしてますし、できなければ「研鑽カラテが足らなかった…」と次に繋げるようにしています。
 成功キルしたらモニターになかゆび。
 大丈夫、相手に伝わらなければ迷惑もかからない。

 にんげんだもの、そんな時もありますよ。ええ、ええ。

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■お風呂に入ろう
 これは個人的にやってる方法です。まじで大事。
 本気で勝ちにいきたい時やリフレッシュしたい人はお風呂に入りましょう。できれば全身を温めて活性化させたいですし、なんならシャワーでもいいです。で、目の周りを温めて血行を良くし眼精疲労を取りましょう。眼科医が言うには、普通に生活していて問題ないと思っていても目が潤いを失って鈍っている場合があるとのこと。顔を洗えば潤いも足されますし、そもそもにお風呂に入ってさっぱりすれば集中力だって上がるはずです。
 とまあこんな感じで自分の気持ちをリフレッシュするなど、気分転換をする時間を設けましょう、ということです。ふらっと散歩に行くのもよし、部屋掃除をするのもよし。「窓の外の遠くの景色を5分見てから対戦する」って人もいました。
 自分だけの気分転換、ぜひとも見つけてみてください。

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■良かった探しをしよう
 何度も言うように、スプラトゥーン3は4v4のチーム戦です。なので勝ち負けに関しても100%自分の責任か、と言われると、そうとは言い切れません。だからこそ負けこむと「味方が弱い」だの「今のは俺が悪いの?」となって自信を喪失したり気持ちが腐ってしまったりするんです。「面白くないからやめるー」なんてキッズムーブはその最たるものだと思いますが、そう思うのもしょうがない場面はどこかで必ずあります。
 でも勝ちたいんでしょう? なら少しでも自分のプレイの良かった探しをしてください。スプラ3からは個人表彰が出るようになって、ただ移動してるだけでも「移動距離ナンバーワン!」って褒めてくれることがあります。これが大事。「さっきよりうまく出来た!」をいっぱい集めて積み重ねていくのです。そのうち「味方がやられる前に相手を倒せた!」とか「味方がインクに足を取られてたので足元塗ってあげた!」みたいなことができるようになってきたらバッチリ。うまくなってきた証拠です。結果として勝ちも増えていくでしょう。

 でも何より重要なのはただ一つ。
 自分を腐らせるのは自分自身だけど、自分を一番大事にできるのも自分しかいないんだからね。

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■どうしてもダメな時はしょうがない。
 にんげんだもの。どうしてもダメな時はあります。そんな時は無理しても何もいいことがない。無駄に心身共に疲れるだけです。
 そういうときは、寝る。
 昔の人も言いました。寝逃げでリセット、と。
 つまり明日を信じて、寝る。

 なーに明日はいいことあるさあ。



最後に

 ここまで長々と書いてきましたがどうでしょうか。
 もし全部読んでくれる人がいたら、それはもう感謝感激です。まじでありがとうございます。いかがでしたか? 勝てそうですか? それとも「こんなの初歩の初歩、常識じゃん!」って感じでしたか? でもこれが全部出来れば着実に勝てるようになっていくはずです。少なくともこんなことを一緒に話していた友人はスプラ2でXに行きました。スプラ3ではS+の数字をイキイキと上げています。

 大事なのは「こういうふうに考えよう」というだけ。覚えたり学んだりじゃないです。勝ちたいなら、勝ちに向かってどのようなことを考えられるか。ここに書いたことはその一部に過ぎません。
 ここまで読んでくれた方にはもう、あなただけの勝ち筋というものが見えてきてるはずです。もしくはとっくに頭の中に浮かんでたかもしれませんね。
 で、ここまで読んでくれた人ならきっとわかってくれると思うので、もう一つ残しておきます。

 そういえば、なんで勝ちたいんですか?

 勝てなくても楽しい方法はいくらでもあります。
 勝てなくても満足の行く方法はいくらでもあるはずです。
 むしろ「たかがゲームという娯楽なのにここまで真剣に考えて真面目にプレイするなんてバカじゃん?w」って言う人もいると思います。「ゲームなんだから楽しければいいんだよ」って。

 私はそれを否定しません。ゲームなんだから楽しくやれればいい。足るを知る。自分の楽しめる範囲が自分の世界。仕事じゃないんだから脳を無駄に使わない。そんな考えは人間社会に生きる人として一つの正しい形なのだと思います。
 実際、スプラ2におけるX帯のプレイヤーは、全スプラ層の5%ほどと言われていました。スプラ3では仕組みが変わっていますからX帯人口そのものは爆増するでしょうが、結局のところ勝ち残っていく数は5%からあまり変わらないと思います。つまり狭き門。大変な坂。それを進むような楽しみよりも、もっとお手軽な娯楽は沢山あるんじゃないでしょうか。

 …それでも勝ちたいんですよね。
 勝ちたいって、思っちゃったわけですよね。

 なら、あなたのランクがいくつであろうと関係ありません。
 ようこそこちら側へ。

 あなたの思いはメッチャ大事なものです。大切にしてください。
 自分の欲しい物に対して本気になることは、たとえどのようなことであれ絶対に無駄にはなりません。


 どこかでお会いしましたら全力でよろしくお願いします。

 仕事じゃないんだから、本気でやりあいましょう。




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