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春の嵐

 昨日1日中降っていた雨が上がると今日は朝から春の嵐。
スマホの天気のアプリを見ると、明日の朝は冷え込むそうだ。

 今日は茶園の上の寒冷紗を広げる作業を一日中やっていた。

その昔、お茶の新芽を霜から守るために覆いをすると偶然美味しいお茶ができたらしい。そこから抹茶は覆いをして作るようになったという話がある。400年以上も前の話だ。

 今でも玉露や抹茶を作るときには必ず日光をさえぎって育てるが、覆いに使う寒冷紗は今の時期の霜よけにも使われる。

 日が暮れた真っ暗な茶園の中で寒冷紗を広げながら、どうか明日は霜が降りないでほしいと願って今日も作業を行う。そうした日々の積み重ねが美味しいお茶を生み出すのである。


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