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予期せぬものがあると嬉しいもの

 今時、「茶柱が立った」と喜ぶ人もなかなかいないだろうか。島津製作所では科学の話としてブログに乗せていたので、意外と面白い。
 茶柱は、予期していない珍しいことだからこそ、幸運といわれ、うれしいもの。

 隔離生活は、平凡で非常につまらない。予期せぬことも起きないと思っていたが、意外と起きた。

 コロナが蔓延してリスクを冒してまで海外に出ていき、自ら隔離生活に飛び込んでいった私に興味を持ってくれた友人がきっかけ。Facebookでのやり取りを数回し、だんだん面倒になり、テレビ電話になった。
 久々の再開がネットを通じたかたちになったが、昔話に花が咲く。しばらく話していると、そういえばあいつは何しているんだとなる。試しに連絡してみると暇しているとのことで、テレビ電話に呼び込み、3者通話。タイ、日本、フィリピンの3か国をまたいでの話になった。
 3人で話するのも久しぶりだ。同じ日本にいたときも、生活拠点が異なっていたころから会う機会は少なかった。前会ったときは、今日本にいる友人がフィリピンでの勤務を終えて日本に帰ってきたときで、3年前くらいだろうか。当時は、友人の帰国というきっかけがあったからこそ皆で会おうとなった。今回はコロナと私のタイ赴任がきっかけ。
 隔離生活の時間があっという間に過ぎたひと時で、予期せぬ再会となり、非常にうれしい、そして充実したひと時になった。

 もう一つ。


  これは、今滞在しているソラリアホテルの「おもてなし」なのだが、ホテルのアメニティに「ボディタオル」があった。持ち物としては不要だし、持って行かなかったことに対しての後悔もないが、あるとあるでありがたい。
 ボディタオルは、生活の中で毎日当然のように使っていたものではあるが、なくても何ら影響がない。しかし、ボディタオルを使って洗うと体がスッキリする。今回それを改めて実感した。
 隔離生活では食事以外に何か楽しみはあるか?と聞かれると、今する回答は間違いなく「風呂」だ。室内にずっといるから疲れないと思っていたが、エアコンで冷えた体は意外と疲れがたまっている。それを温めるためにはバスタブにつかり、しっかり体を洗うことが意外と疲労回復につながる。かといって、風呂に四六時中使っているとそれは別の疲れが出る。水中と空中の変化が体に何らかの影響を及ぼしているのだろうか。
 そんな楽しみの風呂の時に、ボディタオルで体をこすると、手や綿タオルと違い、体が温まり、スッキリする。今まで何のありがたみもなかったタオルに、変な感情移入をしてしまった瞬間だ。「ありがとう。。。」
 何でもないボディタオル、予期せずあったアメニティが私の身体的健康維持に役立ってくている。やはり予期せぬものがあると非常にありがたく、うれしいものになる。こういうのが「おもてなし」というサービスなんだろう。

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