PHP"オレ"カンファレンス神戸なるものを開催した
こんにちは、Kanonです。
この度はPHP"オレ"カンファレンス神戸なるものを開催したので、開催までのきっかけや、やってみた感想。そのほか全体的なKPTをしておこうと思います。
きっかけとモチベーション
前夜祭でも話しましたが、始まりはななうぇぶさん(@77web)のこのポストでした。
「なるほどこれならできそう」と思い、"オレ"カンファレンスと冠しているだけあって自分一人で会場を手配したり、ゲストに声かけたり、宣伝したりをやりながら開催までこぎつけました。
きっかけはこのポストでしたが、開催のモチベーションは他にもいろいろとありました。
一番大きなところで言うと…
地域カンファレンスの意義について再考したときに、「結局それって "xxx(東京でやってるカンファレンス) のコピー" でしかないものじゃなくね?」というものではなく、例えば神戸にしかないものや魅力を伝えられてなかったり、神戸で活躍してるエンジニア、神戸で活動してるエンジニアにフィーチャーしたお祭りを作りたい、ということでした。
このへんの地域性の話はKobe.tsを立ち上げたきっかけでも話した通りです。
それから、これは当時考えてたわけではなく最近行き着いた思考ですが、「そもそもカンファレンスと普段の勉強会の違いってなに?」という話で、詳細は言わないのですがざっくりいえば「ハレノヒの位置付けにあるのがカンファレンス」という考えに行きつきました。
で、そのハレノヒの舞台を地域で用意したとして、そこへ登壇してる人のほとんどがその周辺地域の人じゃない という状況に陥った場合、矛盾を感じます。
とはいえ、地方のライブハウスにトップを走るロックスターが来てくれるからこそ盛り上がり、そのロックスターと近い距離で話せるからこそ普段得られない考え方や学びを得られるという考え方もあると思ってます。
そのへんの塩梅をうまく調整しつつ、いろんなカンファレンスに参加してきたなかで「めっちゃいい!」と思ったものはそのまま取り込みつつ、「こうならいいのでは…🤔」と思ってた内容を反映してみたいとも考えていました。
会を設計するにあたって意識してたこと
そういったことを整理しながら、意識してたのはこういう感じのことでした。
できればいろんな人と交流してほしい
せっかく"いわゆるカンファレンス"ほど大きなものではなく、参加者全員と話せる規模のイベントだったので、極力いろんな人と交流できるギミックを仕込んでいました。
まずは2本トークしたあとに短い休憩を必ず入れたこと。
これは1トラックでほぼ一日席が固定されるとなると、必ず近くの人と話す機会があるなと睨んでのことでした。実際トークの合間に感想戦が始まったり、トークにインスピレーションを受けて仕事の悩みについて話したりということが盛んに起こりました。
そしてお昼とティータイムを2回とったこと。これは観光目的もありましたが、少なくとも2回は違うグループに入れ替われる可能性があると思ってのことでした。
さらに言えば、1日同じ部屋にいることになるので、お昼とティータイムのタイミングで自動的に席替えが起こることも狙っていました。
この辺もうまく機能してくれて、後半のほうになってくるとなかなか「休憩時間おわり!」っていうのが憚られる状況になってました笑
神戸を観光して欲しい
これもめちゃくちゃ意識していました。なので先に書いた通り、昼食の時間とティータイムの時間を2回作って、観光時間が取れるようにしていました。
これは観光とは別にもう一つ狙いもあって、というのはぶっつづけでトークを聴き続けるのは人間である以上しんどいということです。
しんどいので休憩がてらどこかへ出かけたくなったりするものですが、トークが続いているとそれも憚られてしまう… だったらもう長めの休憩を入れて、ついでに観光を楽しんでもらえばいいやという発想に行きつきました。
適度に遊びを入れ、かつ観光のためには歩くので、脳を休めつつ再び活性化させられれば…と思っていました。
とにかく安く、しかしとにかく楽しめるように
効用を最大化するにはどうすればいいか? をとにかく意識していました。
また規模的にスポンサーなども付けられないし、仮に規模が大きくてもしがらみが生まれてしまうスポンサー形式というのはやりたくないなと考えていました。
詳細は割愛するのですが、本編 + 懇親会 を開催するにあたってかかった費用は、2万円ちょっとぐらいでした。
ミソは懇親会で、1次会のアンケートを事前に取った際、食べたいものや食べられるもの、途中抜けするけどお金は最後までいる人と同じ分だけ払います、など要望が様々あって、であれば個人が食べたいものを必要な分だけ買ってきてもらうのが一番効用が高くなるのでは?という結論に至りました。
また個人が食べたいものを買うにあたっては、神戸にしかないものがある場所を紹介したりして、ここでも観光要素をうまく取り入れられたんじゃないかと思います。
当日の様子
そんな当日の様子はTogetterにまとまってあるので、よければ見てみてください。
謝辞
なによりもまずはうさみさん( @tadsan ) !! 本当にありがとうございました。
ゲストスピーカーとしてご招待させていただいたにも関わらず、途中からほぼ運営者をやってくださっていました笑
"オレ"カンファレンス故、基本的に全員が参加者でありスタッフというスタンスで会を催した結果、お菓子や飲み物と紙コップの差し入れがデプロイされてたり、セキココシステムが誕生してたり、LT登壇者に欠席者が現れれば自発的に代打トークが発生したりと、みんなのアイデアでより充実した会にアップデートされていったと思います。
来年も開催する予定ですが、引き続きゲストスピーカー兼運営者として携わってくれるそうで、感無量です😭
そして急遽空いたLT枠を埋め合わせ、素晴らしい発表をしてくださったonkさん!
それからそーだいさん、アカセさん、Kojikaさん、ひがきさん!! 遠いところから本当にありがとうございました。
来年は是非HACKBARにお連れしたいです。
そして参加者ではないのですが こいほげさん !!
神戸をスタンプラリーに加えてくださってありがとうございました。おかげで必死でスタンプを押そうとするそーだいさんとKojikaさんを余裕の笑みで見るアカセさんという面白シーンをみれました。
最後に参加してくださった皆様。
本当にありがとうございました。来年も何卒よろしくお願い致します。
うれしかったこと
みんなが楽しいと言ってるところを見れたのは素直に嬉しくて、ぺちこん香川のあとちゃちいさんと話してた時に「楽しかった?」と聞かれて「楽しかったです!!」と答えると「そう言ってもらえただけで本当にやってよかったわ」とおっしゃられた気持ちを真に理解できました。
それとは別にうれしかったのは、onkさんから「いろんなオフライン会に参加して発表して、結果コミュニティとか今日の参加者を増やせてるのはいいよね」とおっしゃっていただいたことでした。
行動が認知されていたこともそうですが、この2ヶ月ほどずっと意識してきたことだったので、そこを認めてくれる人がいる事実に勇気づけられました。
それからそーだいさんが「Kanonさんに会いにきただけで神戸にきた目的は達成」とおっしゃってくださったのもめちゃくちゃ嬉しかったです。
KPT
ということで感想パートはおしまいで、KPTパートです。
Keep
来年も神戸で開催する
会場、懇親会会場、また同じところを使いたい
本編と懇親会は基本的に無料
個人の飲食物に関してはすいませんが自費のままで
あくまで勉強会がメインなので
お昼休みとティータイム休憩の2回休憩を取る
ゲストスピーカーの招待
ファーマーズマーケットに合わせて土曜日開催(夏なら花火も見られる)
参加者の7,8割は関西在住の方で、この割合を保つ
ひとりで運営できる状況
意思決定が迅速なので、このスピード感は保っておきたい
Problem
できれば夏以外に時期をずらしたい
花火が観れるのはいいけど、神戸は結構歩き移動するので、暑い…
"PHP" をとってもいいのかも
「PHP関係ないけどいいですか?」という質問や、発表時の枕詞に「PHP出てこないですけど…」がつく
"神戸" でハレノヒを用意するのが目的なのでそういう引け目はない方がいいし、PHP以外でも発表する人がそれなりにいた
ただでさえ地方なのにPHPで縛ってしまうと、参加者を絞り込んでしまうのでは
とはいえ軸はあった方がいいので、汎用的なテーマをつけたい
そうすると"Developers Summit Kansai のコピー"になる可能性があるが、この「"オレ"カンファレンス」は"神戸"にフィーチャーしてるし、最大の違いは「関西にゆかりのある企業での取り組みを発表してもらう」にフォーカスしたデブサミと違って、この会は「エンジニア個人」にフィーチャーして公募するので、マーケット管理はできてると思う
connpassイベントページが検索一覧や新着一覧に載らない
今のグループが何かしら制約に引っかかってる…?
朝、もう少し遅くにしてもいいのかも
起床チャレンジに失敗した人がちらほら
それ抜きにしても10時開催だと滋賀・京都の人はそれなりに早く家を出る必要がある
30分トークの枠をもう少し作る
ロックスターたちのトークは面白く興味深いが、それゆえ15分で話し切るのは少々厳しい
お昼直後で眠いという声がちらほら
シエスタタイムを作る?
Try
夏以外の時期にずらしてみる
PHPを取って、もうすこし汎用的なカンファレンスの名前にする
Kobe.tsでconnpassを公開する
今年は3ヶ月前に開催を決めたが、来年は6ヶ月前くらいに発表する
30分トーク枠を作る
10:30スタートにして終わりの時間を少しずらす
午前中に30分トークを2本持ってくる
なにかしら眠気対策
宿題
背景とか経緯は省略しますが、懇親会2次会でそーだいさんに「地方でコミュニティを作っていくなら、これからどういう人と一緒にやっていきたいか?を考えておくといいんじゃない?」というアドバイスをいただきました。
これはこれまで僕になかった視点で、「盛り上がってる感を出すため、とりあえず人を増やしていく」「こういう会にしていく」ということは念頭に置いてました。が、一歩踏み込んだこのアドバイスはとても参考になりました。
すぐには答えはでなくて、今日もちょっと考えていたのですがはっきりと言語化できるほど明確にはならなかったので、これはしばらく会をこなしていきながら、今度お会いする時までの宿題にしておきます。
おわりに
参加人数的には TypeScript Meet Up #1 とほぼ変わらなかったのですが、一日を通して発表の場を設計するとめちゃくちゃカンファレンスっぽさが増しました。
「カンファレンスはハレノヒ」という話をしましたが、そういう会っぽく設計するかどうかであって、ラベルは別になんでもよいということを学びました。
特に会を大きくしていきたいという願望はないし、スポンサーとかも現状求めてたりはしないのですが、それよりも「発表したい!!」っていう人が増えてくれると嬉しい。
来年はもうあと10~15人くらい参加者が増えて、採択作業が必要なくらいにトークが集まってくれれば、現状考える僕のハレノヒとしての理想形かなと考えています。
人数としては今回くらいか、上記の10〜15を足した50人くらいまでが理想かなと考えてます。一番大きな理由は懇親会とか2次会での感想戦を密にしつつ、約2時間という制約の中で色んな人のところを回ってお話を聞ける人数がこのへんかな?と感じてるからです。
それはそうと、一番大切なのことは楽しかったということ!!十分「楽しい」を発信することはできたかなと思います。主催者がまたやりたいと思えてるので少なからず成功っぽいです。
主催した僕としては、普段は東京とかに遊びに行って関東がホームの人と、僕のホームの神戸で一緒に飲みながら勉強して話して遊べる っていうだけでも十分楽しい。し、初回の今回においても既に僕にわざわざ会いにきてくれる人たちがいるという事実がとにかく嬉しかったです。
これはそーだいさんが飲みながらしてた話で、「俺の今の仕事の人間関係はだいたい楽しく一緒に酒飲んでた人たちでできてる」というのがあって、自分も今のところまさにそんな感じです。ここ1年の経験から「そうかな」と思ってたけど、サンプルがn=1とはいえ人間の歴史からもそれを学べてついに自分も賢者になれたかもしれません。
なのでこれからもオフラインの場には引き続き出ていこうと思いますし、その辺の詳しい話なんかは明日タイムリーに話す予定なので気になる人はよければ聞きにきてください。
ということでまた来年!
来年はconnpassの検索結果に載ってくれるこちらのグループでイベント公開する予定なので、「楽しそうだな〜」と思ってくださった方はこちらのメンバーになってお待ちください!!
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