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新卒デザイナーのデザイン研修#5 サイボウズOfficeチーム

サイボウズ新卒一年目のデザイナーSamです!
最近は寒くなってきました…来日して間も無く5年目になりますが、最近初めてそうめんを食べてみました。華語では「抓住夏天的尾巴」という言い方がありまして、直訳すると「夏のしっぽを捕まえよう」で、「夏が終わる前に、夏の思い出を作る」という意味です。まさにそういう感覚でそうめんデビューをしました笑。

余談はさておき、前回の記事からちょっと時間が空いてしまったのですが、今回も引き続きチーム体験についてお話ししたいと思います!
前回はアクセシビリティチームのチーム研修に関する記事を書きました。

チーム体験とは、各デザインチームを一週間ごとに回り、それぞれのチームの業務内容を体験する研修です。
デザイン&リサーチでは、各チームの業務内容を知ることと自分に合う分野を見つけることの2つを目的に、「チーム体験」というものを行っています。

今週はOfficeデザインチームの体験についてお話ししたいと思います!

サイボウズOfficeとは:中小企業向けの情報共有サービス

サイボウズOfficeは、中小企業向けの情報共有サービスです。日本のビジネスにおける使い勝手を追求しており、社内の情報共有やコミュニケーションを円滑にする機能をワンパッケージで提供しています。

Officeについてさらに知りたい方はこちらのページをェックしてみてください!

サイボウズ Officeで実際に体験したこと

サイボウズ Officeでの体験は、主に業務内容の体験プロト作成の二つの軸に分かれています。

【🏃‍♀️実際に体験したこと】
・業務内容の体験
アクセシビリティ改善/リファインメント
PBI検討/ふりかえり+プランニング/探究タイム
モバイルアプリのリメイク/アプリの議論と検討

・要件検討からプロトタイプ作成

今回は要件検討からプロトタイプ作成のプロセスと学びについて紹介していただきたいと思います!

要件検討からプロトタイプ作成

今回はサイボウズ Officeデザイナーの松井さんからサイボウズ Office製品の特徴、ユーザ像、できることを紹介していただいた上で、実際に取り組んでる課題を検討させていただきました!

要件検討

要件検討とは、ユーザーのニーズを理解し、そのニーズをどのように叶えるか考えるプロセスです。

要件検討の情報源として、今回参考にした資料は三つあります。

・お問い合わせ履歴:カスタマーセンターにお問い合わせいただいた問題点
・アンケートやヒアリングの結果
・製品内から送れるフィードバック

サイボウズ Officeチームも日々、こういった情報源を元に、ユーザが何に困っているか、どのように製品を使っているのかを把握しています。手元の資料で情報が足りない、もしくはもっと深掘りたい場合はリサーチを行いますが、今回は一週間の体験だったので、リサーチをせずにデザインプロトタイプの作成に移りました。

PBIの作成

PBIとは、プロダクトバックログアイテム(Product Backlog Item)の略称。改善予定のタスクの背景情報や受け入れ条件、ユーザストーリーなどの内容をまとめて、管理しています。

サイボウズ OfficeのPBI作成は、以下の構造を沿って書いています:

<(ターゲット:誰に対して?)>として、
<(何ができるようになる?)>ほしい。
なぜなら、<(改善することでどのようなことが起こる?)>からだ。

PBI作成のプロセスで気づいたのは、高い語学力が必要されてることです
自分の日本語では、開発チームのメンバーに「何を実現したいか」を正確に伝えるのが難しいと感じました。そのため、「このページはどう呼んだらいいんだろう?」、「この挙動はどう説明した方がいいんだろう」と困ることが多々ありました。今回は松井さんと一緒に「何を実現したいか」を考えましたが、今後は自分でPBIを作成できるように頑張っていきたいです!💪

デザインプロトタイプの作成

作成したPBIを踏まえて、プロトタイプを作成してみました。

アイデア出し

改善案を考える際に、他社製品と自社製品(Garoon、kintone)を参考しました。何(what)をデザインしたのか、だけではなく、なぜ(why)のところも掘り下げてみました。

着目したポイント
・ユーザ像の違い:シナリオ、ターゲット、端末…
・違うデザインのメリットとデメリットを明確にする

プロトタイプのデザイン

実は、今回は入社以来初めてのプロトタイプ作成の機会でした笑!figmaを使ってデザインしてみました!

学生時代と異なり、デザインの際に意識したポイントがいくつあります。学生時代の作品はポートフォリオの作品として他人に見せるという主な目的があり、一つの案に絞る必要がありますが、パターン出しはそこまで意識していませんでした。
今回のプロト作成はデザイナーと開発チームとのコミュニケーションの材料になりますので、一つの案に絞らずに、なるべくいくつのパターンを作り、そのデザイン案のメリットとデメリットを説明した方が、PMとエンジニアとの議論が円滑に進めることができ、目的に応じて異なるアプローチを検討することができるとわかりました。

デザインする時に意識したこと
・より多いデザイン案を考える
・現状とどのような違いがあるのかを書いておく
・デザイン案のメリットとデメリットを書いておく

まとめ

今回は要件検討からプロトタイプ作成で、一連のデザインプロセスを体験しました!
kintoneチームとサイボウズOfficeチーム体験をして気づいたのは、製品の性質、ユーザ像とターゲット、開発規模と開発プロセスもだいぶ違い、デザイナーの業務内容も若干違うというところです。実際に体験しないと気づかないことばかりだったので、配属前にこうしてチーム体験をすることができてよかったです。
これから自分がどこのチームに向いているのか、自己分析の材料にしていきたいと思います。

次回はGaroonデザインチームを体験する予定です!またその学びをまとめて記事を書いていきたいと思います!UXデザイン、新卒デザイナーの育成などのテーマについて興味がある方はぜひフォローしてください!またお会いしましょう👋👋👋👋

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cover photo: Illustration by Oleg Shcherba from Ouch!

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