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新卒デザイナーのデザイン研修#8リサーチ研修

こんにちは!サイボウズ新卒一年目のデザイナーSamです!

今回はリサーチ研修で、ラストのチーム体験(新人研修)です!
リサーチは今まで正式的に学んだことがなかったので、とても期待していました!

リサーチ研修はリサーチャーの香村さんから講義を受けました。

【実際にやったこと】座学+実践
認知的ウォークスルー

ヒューリスティック評価

今回座学だけではなく、実践も行いました。テーマは自由なので、自分は「デジタルノーマド」の生活を憧れているので、「デジタルノーマド」のサイトを考察対象にしてみました。

スクリーンショット:「デジタルノーマド」のサイトメインページ

認知的ウォークスルー:「埃が見えないと掃除ができない」

認知的ウォークスルーとは、ユーザが目標を達成するためにどのような行動をとるかということに着目し、ユーザと機器とのインタラクションを操作手順を辿りながら評価する、専門家によるユーザ評価(インスペクション評価)の手法のひとつです。

例えで言うとユーザー行動のデッサンです。ただし線画ではなく、言葉を書いてでデッサンします。スタートポイントとエンドポイントを定義し、その中に行った行動とその意図を可能な限りすべてを描写する手法です。

​​研修で一番印象に残っている言葉は、香村さんが「埃が見えないと掃除ができない」と言っていただいたことです。

認知的ウォークスルーはまさにユーザビリティの埃を見る方法だと、自分が思っています。

今回実際にやってみて、体験したことを文字化をしてみました。なるべく何回も体験を繰り返して、観察して、詳しく書いてみました。

今まで、十行で終わるユーザー観察は、3000文字の文章になりました。私的な感覚としては、今まではスマホのカメラでユーザー行為を観察してきたと言ったら、認知的ウォークスルーはスローモションかつ4kのカメラでユーザー行為を観察する技術と思いました。

認知的ウォークスルーを通して、見えるモノ(ユーザの行動とか)だけではなく、「見えないモノ」も見えてきた気がしました。元々サイトやサービスで無意識的に知覚して、判断して、操作してきたものを分解して見えるようになって、そこから新しい発見があると実感しました。今回は自分を観察対象にしましたが、この細かく見る技術があれば、ユーザビリティテストなどでも活用できると思いました。

スクリーンショット:認知的ウォークスルーを使って書いたメモ。行ったこと、思ったことを細かくメモを取っていました
スクリーンショット:認知的ウォークスルーを使って書いたメモ。

ヒューリスティック評価:客観的にユーザビリティを見ることができる

ヒューリスティック評価とは、既知のユーザビリティ原則を参照して、サービスを評価することです。

一番有名なヒューリスティックは Nielsen Norman Groupがまとめた10 Usability Heuristicsで、今回もこれを参考してみました。

今までの悩みでもありますが、自分で違和感を感じたところだけを評価しましたし、その評価が全てのユーザビリティの問題点であるかどうかとか、そもそもその評価が正しいかどうかも判断できなかったです。

今回ヒューリスティック評価を使ってみていいなと感じたところとして:

  • システムとユーザーの行動を分けて考える:UXはコンピューターと人の​​インタラクションですので、システムの挙動を明確に記載することによって、自分の中にも、「そのシステムの反応が問題点かな」と整理ができるし、見る人にもわかりやすいかなと思いました

  • そして、既存のヒューリスティックを使って、客観的にユーザビリティを見ることができると思いました

  • 自分の判断だけに頼って評価するよりもっと広く見えるかなと思いました

スクリーンショット:ヒューリスティック評価を使って分析してみました
スクリーンショット:ヒューリスティック評価を使って分析してみました

最後に:二つ新しい道具を手に入れることができました

自分はリサーチの手法を「道具箱」という言葉に例えるのが好きです。今回は二つ新しい道具を手に入れることができました。今後は使いこなせるようにリサーチとデザインのプロセスで実践していきたいと思います。​​そして、これから他のリサーチの道具も深く知っていきたいなと思いました。

ちなみに、当時キャリア入社されたさとゆうさんと一緒に研修を受けました!一緒に研修を受けるとディスカッションもできるので、ディスカッションで学んだこともたくさんありました。

そしてあっという間ですが、リサーチ研修を持ちまして、全てのチーム体験が終わりました。

新卒デザイン研修の記事連載もこれで一旦終わります!

余談ですが、日本語(外国語)で感想を書くのはやはり難しいところがあります。文法や言葉選びの問題だけではなく、母国語との文章構成などもかなり違うので、最初は苦手を感じました。しかし、チームメンバーのみんなさんが修正してくれたおかげで、今でも少しずつ上手になった気がします笑。

入社した前に、日本語を話すすら怖かった自分が、こういう風に文字で自分の考えを表現できるようになるのは思いませんでした。

そして、ここまで読む方々にも感謝します!

またこれから記事を書きますので、ぜひ気軽にコメントしたら、Twitterで声をかけてくださいね!💛👋

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