今年も渋皮煮。


閉店間際の八百屋で栗を見かけました。

少し前から朝が涼しくて、なんとなくそわそわしていたのは、栗の季節が近づいてきていたからでしょうか。久しぶりに会えたのが嬉しすぎて、思わず1キロ買って来てしまいました。

鬼皮を剥くと、まだふさふさとした渋皮の状態で、このまま耳と手足が生えて猫みたいに動き出しそうなふさふさ感。

渋皮をしばらく煮ると、透明だった水が毒々しい赤黒い色に変わっていて、ほわほわしたクリーム色の中身とのギャップにいつもびっくりします。

アク抜きを繰り返すうちにだんだん渋皮が剥がれてきて、剥がれきれない皮は、たっぷりのお湯の中で泳がせながら擦って取り除きます。脆くなった栗の表面を傷つけないように手で撫でているときは、泥団子をつるつるに仕上げるときのような感覚。

煮る前の渋皮は、素焼きの土器みたいな色
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