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見送り、そしてこれから…

ここ二ヶ月で娘と友人の二人を海外へ見送った。
彼女たちは、若い。そして、行動する力を持っている。
彼女たちの顔は、不安よりも希望に溢れんばかりの表情をしていた。
大人の心配などどこ吹く風。
見送る側は不安でしかたがない。
その相反する感情が混ざり合う成田空港。


私にも若い時はあった。
海外へ留学をしてみたい。
ワーキングホリデイをしてみたい。
移住してみたい。
たくさん夢を抱いて過ごしていた。

そのために英語や音楽を勉強したり、海外にペンフレンドを持ったり、情報を集めたり…
国内でいろいろやって下準備はしているものの、最後の『飛び出す勇気』が出ない。
思考を巡らせていたが、最後の“行動する”ことができなかった。

『やっぱり無理だ』 これが最終的に支配していた。

第一にお金の面のハードルが高い。
私は高校を卒業して一年間お金を貯めて一人暮らしを始めた。
そのため、家賃や光熱費、食費とお金がかかって貯金ができなかった。英語や音楽の授業料もかさむ。
その日、その月、その年を暮らすのに精一杯だった。
夢を追っているつもりが、毎日のタスクに追われていつのまにか諦めモードになってしまった。

ごはんを食べるための生活。
安心はあるが毎日変わり映えのしない生活。

親は、堅実な生活をして安心安全を願ったのだろう。
第二次世界大戦の“物が一切無くなった時代”をくぐり抜け生きてきただけに、私には保守的な思考を植え付けた。

“飛び出したい自分”と“保守的な思考の自分”の狭間でいつもジレンマを抱えていた。
『きっと事態は好転する』
ずっとそう思っていても、行動しない限り良くも悪くもならない。

あと30年遅く生まれていたらなぁと思ってしまう。
でもそれは仕方がない宿命だ。
受け入れるしかない。

年は関係ない。今気付いたんだ。ここから始めよう。
ヘタレな自分を見送り、“行動する自分”になる。
自分で未来を創る。
そしてこれから…

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