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ボランティア活動で思ったこと #1

遊びボランティア

児童養護施設の子どもたちと交流する活動をしているNPO法人で、遊びボランティアをしている。週末の午前か午後、2時間くらい一緒に遊ぶ。幼児から小学校高学年の子たち、たまに中学生。みんな元気いっぱい。2時間遊んだあとはぐったり、たまに筋肉痛(でも翌々日)。

近くにある大学の学生もたまにボランティア参加。子どもたちは若い大学生のほうが嬉しいみたい。いっしょに走り回って遊べるのだから、そりゃそうだ。

いちご狩り

このまえ、特別イベントが企画され、小学生高学年の子たちといちご狩りに行った。複数の車に分乗していちごハウスへ。

3種類のいちご30分食べ放題。それぞれに少しずつ味がちがっておいしかった。小学生高学年ともなると、ばくばくたくさん食べる。負けじとお腹いっぱいたべて、何年かぶりのいちご狩りを満喫する。

受付にはお土産用のいちごと雑貨が売っていた。いちごのキーホルダーがあって、高学年の女子二人がしきりに「かわいい」「お小遣いもってくればよかった」と残念がっていた。数百円のもの。一人は4月から中学生。お祝いに買ってあげたい、と思ったけれど、それはできない。他の子もいるし、都合で来られなかった子たちもいるわけだし、不公平になるから。

自宅用にいちごを買って帰ろうかな、と思っていたけれど、やめた。

車のなかでの女子トーク

そんな女子二人と一緒の車で施設に戻る。三学期の成績やら新学期の話やらにぎやかな車中。4月から中学生になる子は、すでに入る部活も決めているらしい。新しい制服の話から、洋服の話になった。施設の少し先にあるショッピングセンターに買いにいくことが多いとのこと。

4月に、衣服費として数万円が支給されるから嬉しいとはしゃいでいた。半分は欲しい服や新しい靴下などを買って、半分はとっておいて、少しずつ使うという。二人とも新しい枕を買うと言っていた。ほしいキャラの枕があるから、衣服費が支給されるのを楽しみにしていたらしい。

もちろん、施設で枕は使っているはず。でも自分の好きな枕がほしいから、洋服よりもそれを優先させる。洋服はもらえたりする、と言っていた。このまえは財団からスポーツウェアが届いて、好きなものを選べたという。「選べる」とは、あくまでも送られてきた中で、サイズが合った好きなもの。

11歳と12歳。衣服費をやりくりして、お気に入りのキャラの枕を買う。なんとなくせつない気持ちになってしまった。

言いたくない言葉

世の中は理不尽なことが多い。比べることに意味はない、とわかってはいるけれど、「xxガチャ」という言葉が頭の中に浮かんでしまう。

ボランティア回想録#1




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