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スワミジカレンダー 15【イーシュワラ⑦】

世界は、神が作者であり材料です。
ですから世界は100%、神自身が現れた作品です。
これが、神だけがあるという理由です。

あなたが眠りに入るとき、時間や空間をはじめとするどのような物も体験しません。
もちろんあなたはいるのですが、その崩壊状態の中で、あなたによって形がいっさい体験されていないのです。
これがスルシュティ、つまり、宇宙の現れ、宇宙創造が始まる前の状態です。
あなたはここから少し目覚めて夢の状態を体験します。
そこにはスルシュティがあります。
あなたが太陽を思えば太陽があり、人々を思えば人々が創造されます。
あなたがそれらを知っていなければ思えません。
ですから決してガガボガエを造り出すことはできません。
あなたの知識が夢の世界創造の基盤なのです。
どこで材料を見つけますか?
記憶です。
つまり、あなたの知識が世界の姿で現われます。
あなたが材料であり、同時に作者なのです。
ということは太陽の姿で現れている人です。
夢の太陽はあなたです。
夢の大地も人々もあなたです。
わかりましたか?
あなたが作者であり材料であり、現れた夢の世界なのです。
これと同じように、この世界は神だけなのです。


夢のたとえ

イーシュワラのスルシュティ(宇宙創造、”manifestation”)が、私たち個人の夢の状態に喩えて話されています。
夢の世界は、その人の記憶、つまりその人が知っていることだけを材料として、その人自身が作者となって、意味ありげに、あるいは支離滅裂に編み上げられた世界です。
(予知夢や過去生の記憶は、ここでいう夢には含まれません。)
個人の知識(記憶)は限られていますので、夢の世界は限られた創造の世界ではありますが、私の知らないことは夢の世界にはひとつも現れていないので、夢の世界において私は「全知」です。
「ガガボガエ」のように私によって知られていないものは、夢の世界といえども現れようがありません。
夢の世界はどこをとっても私の記憶(知識)の現れですので、夢の世界の太陽も、街並みも、人々も、「私でないところ」は夢の世界においてありません。

それに似て、この現れた世界は全て「それを知っている人」が作者として、その人の知識を材料として、その人自身の現れた姿です。
人間によって知られていないだけで、宇宙は法則、秩序に満ちています。
夢の世界において個人は全知であるように、この世界において神とは全知です。
個人の知識には限りがあるので、個人の夢は時に支離滅裂ですが、全知の人において無秩序や支離滅裂はどこにもありません。
全知の人、神にとって、
「いやぁ、そこはちょっとどうなっているのかわかりません^^;」
ということはあり得ません。(あったら怖いですね 笑)

私たちのほとんどは、目の前のコンピュータがどのように組み立てられ、どのような原理で動いているのか知りませんが、そのことを完全に知っている人がいるのでコンピュータという作品が現れています。
この世界という作品が現れているということは、それについて完全に知っている人、全知の人がいるということです。
その人がイーシュワラと呼ばれます。
夢の世界はただ一人その人個人の創造であるように、この世界はただ一人イーシュワラの創造です。
「神、イーシュワラだけがある」とは、そのように理解されます。

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